ミーレやガゲナウをビルトインした高級キッチンの仕様・デザインをリーズナブルに実現

【海外食洗機】ミーレやガゲナウ食洗機の乾燥力をアップさせる3つの心構えとは?【乾かない】

食洗機を選ぶ際の大きな選択肢として、『日本製か?海外製か?』があります。特に外国で暮らしていた経験があり、実際に海外ブランドの食洗機を使った経験がある方にとっては、マストな選択肢と言っても過言ではありません。

最近では、そうではない方でもインターネットや雑誌などで海外メーカーの食洗機を知って、前向きに検討される方が増えてきていると感じます。日本にはミーレやガゲナウ、アーエーゲーやアスコなどの歴史のある輸入ブランドが食器洗浄機を販売しており、安心して購入できるようになった事が大きな要因だと思います。

乾燥力の弱さは海外製食洗機のデメリット?

海外メーカーの食洗機の魅力といえば、『食器が沢山入る大きな庫内』『出し入れがしやすいフロントオープンの扉』になろうかと思いますが、もちろんデメリットもあります。一番のデメリットは何と言っても『価格が高い』という事ですが、それ以外で、購入検討される方が一番心配されるのは『乾燥力の弱さ』だと思います。

インターネットで検索してブログ等を読んでみると、『なかなか乾かない』『乾きが不十分!』と物足りなさを感じている方が多いです。特に日本製の食洗機を使い続けていて、カラっと乾いた仕上がりに慣れていた方が、海外製に変えた場合なんかは特に感じてしまうかもしれませんね。

もちろん、これには理由があって、日本製の食洗機は送風などで『強制的に高熱の温風で乾かす』のに対して、海外製は洗浄後の『余熱による自然乾燥』を採用しているからです。(食器が痛まないなどのメリットもあります)

最近ではミーレのオートオープン機能やガゲナウやボッシュのゼオライトなど、乾燥を促進させる機能が追加されていますが、それでも国産の食洗機と比較すると、不足してしまうかもしれません。

以前、ある輸入ブランドの方から、海外製食洗機の乾燥力をアップするために方法を伺ったところ、これまでの日本人の食洗機の使い方とは真逆の考え方だな~と大変、面白く感じましたので、本記事で紹介させていただきます。
※機種やプログラムによっては思いのほか、改善が見られない場合もあるかもしれませんが、一つの方法論としてお聞きいただきいただければ幸いです。

乾燥しない・乾かない場合に試してほしい3つの心構え

前提条件:オート式の洗浄プログラムを使用している場合(ミーレでいうところのセンサーウォッシュに相当し、一般的に一番良く使用されているプログラムだと言われています。)

1.たくさんの食器を詰め込む

日本人の常識的な感覚としては、『食事をする→すぐに洗い物をする→拭いて片づける→次の食事でまた使う。』という流れが一般的ではないでしょうか。つまり、毎回の食事ごとに小まめに食器を洗うのが当たり前で、シンクに食器が溜まっているのはだらしないと考えますよね。結果的に、1度の洗浄では少量の食器しか洗われない事になります。

実は、この考え方が海外製の食洗機の乾燥にとっては逆効果なのです。

ポイントはセンサーにより洗浄力を調整する洗浄プログラムが主流になっている事です。

センサーは、食洗機庫内に沢山食器が入っていると、よりパワフルに洗わなくては!と判断し、水圧はもちろん、洗浄液の温度も高くします。結果として、庫内がより熱くなるので、洗い上がりの食器も熱くなり、高い「余熱乾燥」効果が得られるというわけです。また、ギュウギュウに食器が詰め込まれている事で庫内の食器密度が上がり、さらに高い「余熱乾燥」効果が得られます。

これが、毎度の食事ごとに「こまめに洗ってしまう」と庫内の食器の量が減ってしまうので、センサーにより水圧も洗浄液の温度も低くなってしまいます。結果として、庫内や食器の熱が高くなりませんし、庫内の密度も少ないので、余熱乾燥が進まず、乾きが悪くなってしまうのです。

2.予洗い・下洗いをしない

ユーロキッチンズのお客様でも、汚れが落ちないと嫌なので、下洗いをしっかりされている方が多かったように思います。日本人のマメで丁寧な性格もあり、いくら食洗機を使う予定でも、こびりついた汚れをあらかじめ拭き取って庫内にセットしてしまうのでしょう。

しかし、これも海外性食洗機の乾燥力にとっては逆効果です。

ポイントは上記の1番と同じセンサーにより洗浄力を調整する洗浄プログラムです。

センサーは、汚れが強いと判断することで やはり洗浄液の温度を高く設定します。結果として、庫内がより熱くなるので、洗い上がりの食器も熱くなります。そして、高い「余熱乾燥」効果が得られるというわけです。

しっかり予洗い・下洗いをしてしまうとと、『今回はたいして汚れていないな~』とセンサーが判断してしまい、水圧も洗浄液の温度も低くなってしまいます。そして、庫内や食器の熱が高くならず、余熱乾燥が進みませんので、逆効果になってしまいます。※もちろん、固形物などは取り除いてくださいね。

3.樹脂系の食器を減らす

日本では、熱伝導の低いプラスチック製や樹脂製の食器が多く使われるのも、乾燥力が弱くなる原因です。上記のように、庫内の食器の熱で乾燥させるというメカニズムですので、熱伝導率が低い食器が多いと乾燥力は低下します。

ですので、出来るだけ樹脂系の食器を減らす事によって乾燥力をアップさせる事が出来ます。

海外式「食器洗いスタイル」のススメ

乾燥力をアップさせる3つの心構えについて、ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

海外の食生活スタイルでは、1日を通して、どんどん沢山の食器を使い、夜中に、ひとまとめに洗ってスッキリ!という使い方が一般的です。ソースがついていようが、ルゥが残っていようが、大胆にそのまま庫内へいれます。

食洗機は、張り切ってパワフル運転をしてくれるので、余熱乾燥力も上がるというカラクリです。海外製食洗機なので、海外の食生活に合わせた作りになっているのも頷けますね。

それならば、いっそのこと「日本の常識」とは逆転の発想で食洗機ライフを楽しみませんか?

食器も、毎度洗いをしていると、「いつも使う食器」が決まってきてしまって、「あんまり使わず、食器棚の肥やしになってしまっている食器」が出てきませんか?せっかく持っている食器、どんどんと活躍してもらいましょう。そして一日の終わりに、全部ひとまとめに食洗機にお任せ。汚れたまま、そのまま食洗機に突っ込んでOKです!

手間も減って、色んな食器を使えるチャンスも出来て、なおかつ、乾燥力もアップする。いいことづくめですね!

海外製の食洗機の乾きが悪い~と思われている方、ぜひ一度ご自身の「食器洗いスタイル」を見直して見てはいかがでしょうか?もしかしたら、不満がいっぺんに解決するかもしれませんよ。

 
 
 

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