オーダーキッチン失敗パターン(1)具体的な検討を後回しにする

それでは、まずは一つ目の失敗パターンである【具体的な検討を後回しにする】について、ご説明します。

検討するタイミングは今すぐ!

もし、理想のオーダーキッチンを実現したいのであれば、一刻も早く具体的な検討を進めてください!

お問い合わせやご相談をいただく方の中で、着工まで半年や1年という時間的に余裕がある方も多いのですが、そのような方の多くは、『お願いする建設会社がまだ決まっていないので』とか『家全体の間取りが決まってから』と言って、キッチンの具体的なプランニングや見積依頼を先送りにして、情報収集だけに努めている方が、大変多くいらっしゃいます。

関心はあるけれども、まだ、オーダーキッチンや輸入キッチンにすると決まったわけではないというような方は、特にその傾向が強く、具体的なプランや見積は、まだ必要ないと考えられています。

おそらく、その背景には、キッチンブランドにプランや見積を依頼するためには、『間取りやレイアウトが完全に決まっていないといけない。』や『キッチンのイメージや要望が固まっていないといけない。』といったような思い込みをされているからだと思います。

ある程度決まっていないと、せっかくプランや見積をしてもらっても、後で変更になる可能性が高いし、それどころか、頼まない可能性もあるわけで、大変申し訳ないという気持ちがあって、遠慮されているようです。

ですので、関心はあっても、資料請求やショールーム見学くらいは出来るけれど、具体的に相談を持ちかけるのは、なかなか敷居が高いとお考えの方が多いようです。

何も決まってなくてもいい

実は何も決まっていない時こそが、具体的に検討を始める、ベストのタイミングだと思います。理想を言えば、建設会社と契約をする前に、キッチンのレイアウトを含めた十分な検討をしておきたいところです。

ちょっと早すぎるのでは?と思われるかもしれませんが、早すぎたとしても、余計な費用も掛かりませんし、みなさんにデメリットはありませんので、見切り発車でも良いので、具体的に動かれることをお勧めします。

もしかしたら、要望やレイアウトが変わるかもしれない、予算が減るかもしれない、そもそもお願いしないかもしれない、という罪悪感があって、お願いしづらいかもしれませんが、良心的なキッチンブランドさんであれば、きっと親切に対応してくれますよ。

なぜ、そんなに慌てて具体的な検討をしたほうが良いのか? 建設会社が決まって、間取りやレイアウトが決まってからの方が、効率が良いのではないか?と言われる事もありますが、いくつか理由があります。

もちろん、輸入キッチンはもちろんですが、オーダーキッチンにしても国産システムキッチンと比べて、単純に納期が長いと言うこともありますが、それよりも大切な理由があるからです。

理由1:必要な予算を早めに確保できる

新築にしてもリフォームにしても、建設会社と契約をする前に、理想のキッチンを実現するために、どのくらいの費用が掛かるのかを把握しておけば、その費用を組み込んだ建築予算で契約出来ます。

失敗例として良く聞く話ですが、契約時点では、キッチンの詳細については誰も気にもせずに、建設会社側のほうで適当なレイアウト・仕様で大体の予算(どちらかというと少ない額)を割り当てられることが多いです。

そして、契約が締結されてから始めて、その見積に含まれているキッチンがどんなものなのか?実際にショールームで確認することになるのですが、そこではじめて『あれっ?』となる。『私が欲しいのはこんなキッチンじゃない!』と気づき、それからやっと検討を始めるのですが、そもそも割り当てられていた予算額があまり多くないので、理想のキッチンを実現しようとするとどうしても予算オーバーになってしまう。

すでに建築全体の予算・契約額が決まっていますので、契約締結後のキッチン予算のを増額は、単純に建築全体の予算の増額となり、配偶者様への説得が必要になります。大体の場合は、予算ぎりぎりで話を進めることが多いので、この段階での予算増額はなかなか難しいのです。

結局、キッチンの何かを諦めるか、他の部分で何かを削るのか?でせめぎ合いがはじまるのです。一度決まった事はなかなか覆せなくて、泣く泣く諦めることになってしまいます。

最初から、キッチンの詳細を詰めて、自分の要望やこだわりを洗い出した上で、現実に掛かるであろう費用を把握しておけば、必要な予算を建築予算に組み込んでおく事が出来ます。

理由2:レイアウトの変更が容易である

上述しましたが、契約時点でのキッチンのレイアウトや仕様は適当に割り当てられている場合があります。適当ではないにしても、キッチン単体で見たときに、突っ込んだ検討がされていないならば、後でレイアウトや仕様を変更したいと思う可能性が出てきます。

と言いますのは、オーダーキッチン専門家と具体的な打ち合わせをすることにより、これまで考えていたキッチンとは、全く別のデザインやレイアウトの方が、実は自分にとって理想キッチンだと気が付く場合が多くあります。

幅広い知識や経験を持つ専門家との打ち合わせにより、自分でも気がつかなかった要望が出てきたり、全く違う部分でのこだわりたくなったり、デザインの好みも変わったりする事はよくあります。これらの事はある程度真剣な気持ちで、具体的に検討しないと気がつけない部分だったりします。その結果、シンクやコンロの位置を変えなければならなくなったり、場合によっては、リビングやダイニングの壁の位置や窓の位置や大きさにも影響を及ぼすこともあります。

間取りが決まってしまい、契約や建築確認などの手続が進めば、それからの変更はかなり大変です。余計なコストも掛かりますし、変更による施工のトラブルの可能性が高くなりますので、出来るだけ早めに進めたいですね。

理由3:建設会社への配慮のため(施主支給)

最後は施主支給に関連する話です。ご存知かもしれませんが、最近、キッチンを始めとした水周り製品で施主支給という方法が多くなっています。ネットで検索すれば、施主支給販売サイトがいくつもあり、出来るだけコストを抑えるために、多くの方に活用されています。

現在は、一昔前と比べて、どの建設会社も施主支給を受け入れてくれるようになりましたが、一番困るのは、契約前の見積の段階では、施主支給に関して何も言っていなかったのが、契約後に突然、施主支給にしたいと言われるパターンです。

通常、建設会社の見積書の各項目には、それぞれ会社の利益が乗っています。例えば、キッチン予算として150万円が計上されていて、その内10%の15万円(数字は適当です)を会社の利益として見込んでいたとしましょう。それが、契約後にいきなり、『キッチンを施主支給にするので、キッチンの項目分の150万円引いてください。』と言われてしまうと、建設会社の利益計画が狂ってしまうのです。

建設会社としても、キッチンの工事がなくなったとしても、それに付随する段取りや準備などの手間は同じように掛かりますので、想定している利益を何の前触れも無く、取り上げてしまうのは、取引としてはアンフェアでしょう。

もちろん、施主支給にせずに建設会社を通してオーダーキッチンを採用する事もできるのですが、どちらになっても良いように、早めに具体的な検討を進めたり、建設会社には、あらかじめ施主支給の可能性がある旨は、伝えておいた方が良いと思います。

かなり、生々しい話ですが、建築会社との信頼関係を継続していくためには、このような配慮は必要だと思います。もし、契約後に突然、そのような話になるのであれば、結構式場の引き出物の持ち込み料ではありませんが、ある程度の配慮は必要でしょう。(要はいくらかお金を落としてあげる)

レイアウトも予算も決まっているとしても、早めに検討しましょう

もちろん、既に契約されており、間取りもレイアウトも予算も決まっている状況であっても、できるだけ早く具体的な検討を始めていただくことで、より理想に近いキッチンを実現する可能性が高くなります。

オーダーキッチンや輸入キッチンは、通常よりも納期が掛かるのはもちろんですが、それ以外にも、レイアウトや仕様などを決めるまでにも、時間が掛かってしまいます。このタイミングが合わなくて、レイアウトが変更できなかったり、工程的な事情で、結局実現できなかった事例はたくさんあります。どの場合も、もう少し早く検討を始めていれば、各種問題もクリアできたのに非常に残念でもったいないと思います。

あまりぎりぎりのタイミングになると、幅広い選択肢で判断することが難しくなりますし、間取りや工程に影響を与えてしまうと、建設会社に迷惑を掛けてしまうことも考えられます。

検討する時間が少なければ、より最適な選択肢にたどりつけずに妥協せざるを得ないこともありますが、時間があれば、より幅広い選択肢の中で、じっくりと検討できますので、より理想に近いキッチンが低価格で実現することは間違いありません。

 
 
 

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