2023年01月17日 最新情報に更新しました
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数年前より、キッチン天板の新素材として注目していた『セラミックトップ』でしたが、当時はまだ、供給するメーカーも少なく、実際にオーダーキッチンに使用される事も無かったため、普及にはもう少し時間が掛かりそうだな~と思っていました。
しかし、リクシルの高価格グレードであるリシェルSIでセラミックトップが選べるようになった事を皮切りに、セラミックトップ素材のキッチンカウンターの認知度は上がってきました。
セラミックトップの機能性や質感の良さは、多くの方に知れ渡り、リシェルSIはもちろんですが、弊社のようなオーダーキッチンメーカーでも人気の高い素材になっています。
セラミックトップを選べるシステムキッチンメーカー
そこで本記事では多くのシステムキッチンメーカーの中でセラミックトップを選べるグレードをまとめてみました。オーダーキッチンとは違い、選べる石種・柄が限られていますので、参考にしていただければと思います。
リクシル リシェルSI 5色
セラミックは天板素材の中でも熱やキズ、汚れに耐久性があり、お手入れも簡単な優れた素材です。焼きものならではの繊細で味わい深いテクスチャーが人気です。
グレーズグレー・グレーズベージュ・グレーズライトグレー・グレーズホワイト・バサルトブラック・カルムベージュの6色から、キッチンの雰囲気に合わせて好きな色を選ぶ事ができます。
どちらかと言えば、シンプルな柄が多いように感じます。
クリナップ セントロ(7色)&ステディア(4色)
リクシルと同じようにクリナップでもデクトン社のセラミックトップの選択肢をご用意しています。デクトンはスペインのセラミックトップメーカーであり、オーダーキッチンでもよく利用されるブランドです。
標準グレードのステディアは4色から、高価格グレードのセントロは天然大理石をモチーフにしたダイナミックなアースコレクション(エンツォ、ケリヤ)を含む7色から選ぶ事が出来ます。
ナスラック セスパ&バゼロ(3色)
クリナップと同じデクトンのセラミックトップが選べるようになっております。マットなシリウスとラオス、鏡面で大理石模様のツンドラがラインナップされています。
リクシルショールームでリシェルSIを見学してきました。
最寄りのリクシルショールームに行って、実際にセラミックトップのキッチンがどのように展示されているのか?見学に行ってきました。
斜め前方から撮影した写真です。フロート型のアイランドキッチンで、全体的な色合いも統一されていて、システムキッチンらしからぬデザインになっています。(失礼!)
手前から撮影しました。IHコンロは魚焼きグリルがない三菱のユーロスタイルIH、そして、アリアフィーナのレンジフードなど、デザイン性の高い設備機器が組み込まれています。
コンロの脇には、天板の強度、傷の強さを実感してもらうための金属タワシが置いてありました。これでゴシゴシこすっても、全く傷が付く様子はありません。
セラミックトップのコーナーをアップで撮影しました。今までの天板にはない、質感・テクスチャーですが、写真ではなかなか伝わりませんね。
セラミックトップのメリット・特徴
セラミックトップの特徴・メリットを簡単に紹介していきたいと思います。
(1)特徴のある素材感、質感が高い
セラミックトップの表面は、焼きものならではの凹凸のあるテクスチャで、従来のつるっとした天板素材とは全く異なる素材感です。
(2)熱に強い
耐熱性が高く、短時間であれば高温のフライパンや鍋などを直接置いても大丈夫です。しかし、天板にとっては良い事ではないので、出来るだけ何かを敷いていただくようにお願いしています。
(3)傷がつきにくい
金属より高硬度なため、まな板代わりに使っても傷がつきません。金属タワシでゴシゴシ洗っても大丈夫です。
(4)汚れがつかない
セラミックトップは熱に強く、傷がつきにくいだけではなく、食材や油などの汚れも染み込みません。紫外線で色あせることもありませんので、いつまでもきれいな状態を保ちます。
以上の4つがセラミックトップの特徴・メリットです。デザインについては、好き嫌いもあると思いますが、機能性については、天板素材で最も重要な項目である熱、傷、汚れの全てをカバーしており、非常に優れた素材だという事が良く分かりました。
このセラミックトップを目当てに、リクシルのリシェルSIやクリナップのセントロなどを検討されるお客様も多いと聞いていますが、なるほど、それも納得できますね。
セラミックトップのデメリット
このように機能性に優れたセラミックトップですが、現実に検討を進めるにあたり、いくつかのデメリットがあるようです。
(1)価格が高い
セラミックトップを選べる機種はリシェルSIやセントロなどメーカーの中でも高価格グレードになる事がほとんどです。さらに天板素材の選択肢の中でもおそらく一番高価なグレードになりますので、どうしても高くなってしまいます。最終的には定価ベースで500万円を超える事もあるそうで、システムキッチンとしてはかなり割高感が出てきます。
もちろん、建築会社によっては、いくらかの割引はあると思いますが、一般的に、どのシステムキッチンメーカーでもグレードが上位になるほど値引き率は低くなりますので、思ったほど価格は下がらないと思います。
(2)自由度が低い
一般的に普及している天板ではなく、わざわざセラミックトップを選ばれるという事は、キッチンに対してこだわりが強いお客様が多いと推測できますが、いくら高価格グレードのリシェルSIやセントロといえども、やはり、システムキッチンである事には変わりがありませんので、デザインやレイアウトなどの自由度は高くありません。
特にレイアウトや扉の色・デザイン、海外製機器のビルトインになると、選択肢は少なくなりますので、要望に対して完全に対応する事は難しいのではと思います。(出来たとしても、さらに割高になってしまう)
また、セラミックトップの色の種類も3種類~7種類と多くはありません。
(3)L型キッチンの場合、継ぎ目が出来てしまう
人工大理石はL型キッチンの場合でも現場で磨くことで継ぎ目なしにすることが可能ですが、セラミックはコーナー部分に継ぎ目が出来てしまいます。
(4)シンクとシームレス接合ができない
ステンレスや人工大理石カウンターの場合、シンクとシームレス接合する事が可能ですが、セラミックはどのシンクを選んだとしても、シームレス接合ができません。