ミーレやガゲナウをビルトインした高級キッチンの仕様・デザインをリーズナブルに実現

【2024年】ミーレ食洗機が入るシステムキッチンメーカー調査【リクシル・クリナップ・パナソニック・タカラなど】

フロントオープンの海外食洗機といえば、ミーレ食洗機が真っ先に思い浮かぶと思います。近年では、いろんなシステムキッチンメーカーが標準的にミーレ食洗機を選べるようになってきました。食洗機の選択肢は、システムキッチン選びにも影響する場合もあるほどの重要なパーツです。なかにはミーレ食洗機がうまく入れられるかどうかでシステムキッチンメーカーを選ぶ方もいらっしゃるほどです。

本記事では、ミーレ食洗機をシステムキッチンに入れたいと考えているお施主様が事前に知っておいた方が良いと思われる情報をまとめてみましたので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

ミーレ食洗機に対するスタンスをシステムキッチンメーカー別に調査してみた

まず、気になるのはミーレ食洗機を入れることができるシステムキッチンはどのメーカーなのか?どのグレードなのか?という事でしょう。

物理的にはどのシステムキッチンでもスペースさえあれば、ミーレ食洗機を入れることは可能ですが、システムキッチンメーカーのスタンスによって、依頼方法や手配の容易さ、制約ポイントが変わってきますので、事前にしっかり把握しておきたいところです。

そこで、国内で人気のある以下のシステムキッチンメーカー7社(12グレード)について、それぞれミーレ食洗機に対してどのようなスタンス・取り扱いなのか?を調査してみたところ、次の3つのパターンに分かれました。

(A)公式サイトやカタログに掲載

システムキッチンメーカーとして正式にミーレ食洗機を取り扱っていますので、一番スムーズに依頼できるパターンです。段取りが簡単で責任が明確なので、安心を最優先される場合は、以下のシステムキッチンから選ぶことをお勧めいたします。

・リクシル リシェルSI(高価格グレード)
・リクシル ノクト(中価格グレード)
・クリナップ セントロ(高価格グレード)
・クリナップ ステディア(中価格グレード)
・トクラス コラージア(中価格グレード)
・ウッドワン スイージー(中価格グレード)

(B)カタログ掲載はないが、対応してくれる

公式サイトやカタログに掲載されていないものの、ショールームに展示されている、またはミーレ食洗機を希望した際にプラン提案してくれるなど事実上、取り扱いには対応してくれるパターンです。

多くはシステムキッチンメーカーの中でも最上位の高価格グレードになり、ブログやインスタグラムなどでも多くの施工実績が投稿されていますが、ショールームによっては、ミーレ食洗機を入れることできますか?と聞いても、あまりいい顔をされなかったり、難色を示されるケースもあるようです。

・パナソニック Lクラスキッチン(高価格グレード)
・TOTO クラッソ(高価格グレード)
・タカラスタンダード レミュー(高価格グレード)
・タカラスタンダード オフィリア(中価格グレード)

基本的には、システムキッチンメーカーのプランから食洗機の部分だけ空けたレイアウトでの発注となり、ミーレ食洗機は建築会社もしくは施主側での手配となりますが、建築会社によっては、対応してくれない場合もありますので、事前に確認した方が良いでしょう。

(C)積極的には対応してくれない

以下のシステムキッチンの場合、カタログに掲載されていないという事で積極的に対応してくれなかったり、上位グレードのシステムキッチンでないと導入はできないと断られるケースが多いので、システムキッチンメーカーの話だけをうのみにせず、食い下がらないとうまく話が進みません。(建築会社でも導入不可だと思い込んでいる場合が多い)

ですので、ネットやインスタグラムで導入事例を探してみても、あまり多くは見つかりません。

・パナソニック ラクシーナ(中価格グレード)
・TOTO ミッテ(中価格グレード)
・タカラスタンダード トレーシア(中価格グレード)

システムキッチンメーカーのプランから食洗機の部分だけ空けたレイアウトでの発注となり、ミーレ食洗機は建築会社もしくは施主側での手配となりますが、建築会社によっては対応してくれないケースもあります。

次はインターネットやSNSに投稿されているミーレ食洗機の導入実績をシステムキッチン別にまとめてみました。また、システムキッチンによって選べる機種や個別の制約ポイントがある場合がありますので、合わせてご紹介いたします。

リクシル リシェルSI&ノクト

リクシルの高級価格グレードのリシェルSIについては公式サイトにミーレ食洗機の記載がありますので、キッチンの保証を付けたままミーレ食洗機をビルトインできます。ミーレ食洗機専用サイトまでありますので、推奨していると言っても良いと思います。

また中価格グレードについてもアレスタからノクトに変わりましたが、リシェルSIと同じようにミーレ食洗機が正式に対応されるようになりました。以前はミーレ食洗機を入れるために、必要無いのにアレスタからリシェルSIにグレードアップされる方もいらっしゃいましたので、朗報だと思います。

リクシルのミーレ食洗機の紹介ページ
https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/s/miele/

リクシルで選べる機種と価格

公式サイトに掲載されている機種は以下の2機種です。

幅60cm:G7314CSCI(操作パネル:ステンレス)本体価格:470,000円(税別)
幅45cm:G5844SCI(操作パネル:ステンレス)本体価格:400,000円(税別)

クリナップ セントロ&ステディア

クリナップには高級価格グレードのセントロと中価格グレードのステディアが販売されていますが、2020年2月よりセントロ、ステディアどちらにもミーレ食洗機が正式にラインナップされました。

クリナップのミーレ食洗機専用ページ
https://cleanup.jp/kitchen/miele-cleanup.shtml

食洗機の面材は左右のキッチンの扉と合わせてクリナップの扉からセレクトできますし、高さも揃える事が出来るので、見た目の納まりはとても良いです。ミーレ食洗機の専用ページには導入事例画像がたくさん掲載されています。

クリナップで選べる機種と価格

公式サイトに掲載されている機種は以下の5機種です。

幅60cm:G 5214 SCi(操作パネル:ステンレス)本体価格:390,000円(税別)
幅60cm:G 7314 SCi(操作パネル:ステンレス)本体価格:483,000円(税別)
幅60cm:G 7964 SCVi (オールドア)本体価格:789,000円(税別)※セントロのみ対応

幅45cm:G 5434 SCi(操作パネル:ステンレス)本体価格:260,000円(税別)
幅45cm:G 5844 SCi(操作パネル:ステンレス)本体価格:448,000円(税別)

トクラス コラージア

高級価格グレードのドルチェ・エックスは少々マニアックな商品であったため、中価格グレードのベリーがトクラスの主力商品となっておりましたが、2023年1月でベリーが廃盤となり、2022年9月に新しくコラージアが発売されましたが、ベリー同様にミーレ食洗機に対応しているようです。

公式サイトにはミーレ食洗機の記載はありませんが、WEBカタログには掲載されていました。また、公式インスタグラムでも投稿されています。

WEBカタログの91ページ(別ウインドが開きます)

トクラスで選べる機種と価格

WEBカタログに掲載されている機種は以下の2機種です。

幅60cm:G 7314 SCi(操作パネル:ステンレス)
幅45cm:G 5644 SCi(操作パネル:ステンレス)

ウッドワン スイージー

ウッドワンにはフレームキッチンを始めいくつかのラインナップがありますが、ウッドワンの中でも主流のグレードであるスイージーについては、公式サイト・WEBカタログともにミーレ食洗機が掲載されておりました。

スイージーのミーレ食洗機の紹介ページ
https://www.woodone.co.jp/product/item/syokusenki/

WEBカタログの26ページ(別ウインドが開きます)

ウッドワンで選べる機種と価格

WEBカタログに掲載されている機種は以下の2機種です。

幅60cm:G 7314 SCi(操作パネル:ステンレス)本体価格:450,000円(税別)
幅45cm:G 5644 SCi(操作パネル:ステンレス)本体価格:340,000円(税別)

タカラスタンダード レミュー

タカラスタンダードには高級価格グレードのレミューと中価格グレードのトレーシアなどがラインナップされていますが、どちらのグレードにもミーレ食洗機は正式にラインナップされておりません。しかし、その代わりに、同じ海外製フロントオープン食洗機であるボッシュ食洗機が掲載されていました。

タカラスタンダードの海外製食洗機の紹介ページ
https://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/dishwasher/bosch.html

タカラスタンダードで選べる機種と価格

WEBカタログに掲載されている機種は以下の2機種です。

幅60cm:SMI4ZDS016T(操作パネル:ステンレス)本体価格:385,000円(税別)
幅45cm:SPI-6ZDS006T (操作パネル:ステンレス)本体価格:330,000円(税別)

タカラスタンダード オフィリア

中価格グレードのトレーシアもレミュー同様にあまり施工実績が見つかりませんでしたが、その代わりにビルダー専用モデルであるオフィリア(中価格グレード)に関しては、幅45cm、幅60cmともにミーレ食洗機の導入事例が多く見つかりました。

オフィリア(ビルダー専用モデル)の公式サイト
https://www.takara-standard.co.jp/product/homebuilder/ofelia/

なぜ、レミューやトレーシアよりも導入事例が多いかと言いますと、オフィリアはキャビネットも扉材もホーロー製では無い事が大きな要因かと思われます。また、レミューがボッシュ食洗機の取り扱いできるようなったので、ボッシュの方がスムーズにいくかもしれません。

パナソニック Lクラスキッチン

パナソニックのシステムキッチンには高級価格グレードのLクラスキッチンと中価格グレードのラクシーナがラインナップされています。どちらのグレードにもミーレ食洗機は正式にラインナップされていませんが、インターネットやインスタグラムなどで調査してみると、幅45cm、幅60cmともにミーレ食洗機の導入実績はあります。

あるインスタグラムの投稿では、パナソニックの岡崎ショールームにミーレ食洗機がビルトインされているLクラスキッチンが展示されているようなので、今後はもっと積極的に対応してくれるようになるかもしれません。

また、パナソニックのショールームでミーレ食洗機の導入を希望するとラクシーナではうまく納まらないなどの理由で上位グレードであるLクラスキッチンを勧められる事が多いようです。また、導入不可と案内されるケースもあるようですが、導入は可能です。

ミーレ導入に当たっては、システムキッチン発注の際にミーレ部分のスペースを空けてもらう必要があります。その後、建築会社に依頼するか、施主支給でミーレ食洗機を手配しなければなりません。

2023年末にパナソニック独自で幅60cmのフロントオープン食洗機が新しく発売されましたので、ミーレ食洗機への対応が変わってくる可能性もあります。

TOTO クラッソ&ミッテ

TOTOのシステムキッチンには高級価格グレードのクラッソと中価格グレードのミッテがラインナップされています。どちらのグレードにもミーレ食洗機は正式にラインナップされていませんので、ショールームでも積極的な対応がなされない事も多いようですが、インターネットやインスタグラムなどで調査してみると、幅45cm、幅60cmともにミーレ食洗機の導入実績はあります。

また、リクシルのリシェルSIやパナソニックのLクラスキッチンのように、TOTOのショールームでミーレ食洗機の導入を希望すると上位グレードであるクラッソを勧められる事が多いようです。ミッテは導入不可と案内されるケースもあるようですが、導入は可能です。

ミーレ導入に当たっては、システムキッチン発注の際にミーレ部分のスペースを空けてもらう必要があります。その後、建築会社に依頼するか、施主支給でミーレ食洗機を手配しなければなりません。また、キッチン保証はなくなるという事です。(レンジフードやIHヒーター故障は対応してくれるようです。)

ミーレ食洗機をどこに依頼すればよいのか?

いろんな事例を見ていただきましたが、事例ベースで見てみると、全てのシステムキッチンにミーレ食洗機を入れることができていました。しかし、上記の導入実績と同じ条件でも建築会社様によっては、ミーレ食洗機が導入不可になるケースも少なくありません。

特にパナソニックのラクシーナ、TOTOのミッテなどの中価格グレードの場合、システムキッチンメーカー側で積極的に対応してくれないケースが多いので、ミーレ食洗機の導入に前向きに対応してくれる建築会社、またはミーレ食洗機などの海外製機器を取り扱う専門業者など、依頼先の選定が導入の実現に大きく影響する事になります。

つまり、ミーレ食洗機をシステムキッチンに入れたいと考える際に、どのシステムキッチンメーカーおよびグレードにするのか?と同様に、どこに依頼するか?どのように協力を得るか?など依頼先の選定が重要になってきます。

ミーレ食洗機の依頼先の選択肢は以下の3つになります。

・システムキッチンメーカー(カタログ掲載の場合)
・建築会社
・専門業者(ミーレショップや海外機器の販売店など)

ここでは、ミーレ食洗機の依頼先をどのようなプロセス・判断基準で考えていけばよいのかについて、筆者の考えをご紹介したいと思います。

(A)公式サイトやカタログに掲載されているシステムキッチンの場合

希望しているシステムキッチンのカタログにミーレ食洗機が掲載されている以下のシステムキッチンの場合は、そのままシステムキッチンメーカーに依頼する方法が一番スムーズに依頼できます。段取りが簡単で責任が明確になりますので、手間をかけたくないや安心を最優先される方にはお勧めです。

(B)カタログ掲載はされていないが、対応してくれるシステムキッチンの場合

公式サイトやカタログに掲載されていないものの、ショールームに展示されている、またはミーレ食洗機を要望した際にプラン提案してくれるなど事実上、取り扱いには対応してくれるパターンです。

システムキッチンメーカー側でミーレ食洗機を手配してくれることはありませんので、建築会社か専門業者に依頼する事になります。(厳密に言うと、システムキッチンメーカーへの依頼も建築会社経由なのですが)

建築会社がミーレ食洗機に前向きに対応してくれる(または慣れている)場合は、そのまま建築会社に依頼すれば良いですが、前向きに対応してくれない場合は、施主主導で専門業者に依頼する方法がお勧めです。

判断が難しいのは、前向きには対応してくれるが、慣れていないケースです。ミーレ食洗機の導入プロセスは難しいわけではありませんが、複雑(システムキッチン毎に違うので)かつ面倒なので、慣れないとトラブルが起きる可能性があります。最初の取っ掛かりはお施主様主導で動く必要がありますが、建築会社経由で専門業者に依頼してもらうという選択肢もあります。

(C)積極的には対応してくれないシステムキッチンの場合

システムキッチンメーカー側からは別のグレードをシステムキッチンを勧められたり、導入不可と言われるケースがあり、経験が少ない建築会社であれば、同じように前向きに対応してくなくなります。

たとえば、パナソニックののLクラスキッチンであれば対応してくれたのに、ラクシーナになると同じメーカーにも関わらず対応してくれなくなるなどです。

ミーレ食洗機の導入プロセスを把握しながら、システムキッチンメーカーおよび職人さんに適切な発注ができるくらい慣れている建設会社でないのであれば、専門業者に依頼した方が良さそうです。

カタログ掲載キッチンでも専門業者に依頼するメリット

ミーレ食洗機がカタログ掲載されているシステムキッチンの場合は、そのままシステムキッチンメーカーに依頼する方法をお勧めしましたが、あえて専門業者に依頼するメリットが2つありますので、ご紹介いたします。

なお、専門業者とはミーレショップや海外製機器の取り扱い店、専門知識をもった設備業者などを指しており、施主が直接依頼する方法と建築会社経由で依頼する方法があります。どちらの依頼方法が安くなるかは建築会社次第のところもありますので、早めに確認しておくとよいと思います。

手間や責任の事を考えると、建築会社経由で専門業者に依頼してもらう方法が理想ですが、断られる事もありますし、対応してくれたとしても割高になってしまうパターンもあります。(価格と手間・責任はリンクしているので、当たり前といえば当たり前なのですが)

1.コストを下げることができるかもしれない

1-1.システムキッチンのグレードを下げる

他の仕様やスペックでは標準グレードのシステムキッチンで問題が無くても、ミーレ食洗機を入れるためだけに高級グレードを選ばざるを得ないケースが見受けられます。同じサイズ・レイアウトでも高級グレードになれば、それだけで数十万円のコストアップになります。

専門業者であればカタログ掲載されていないシステムキッチンでもミーレ食洗機を導入する事が出来ますので、システムキッチンのグレードによる余計なコストアップを避ける事が出来ます。

1-2.ミーレ食洗機の機種を下げる

カタログ掲載されている機種は大体の場合、真ん中のグレード(松竹梅で言うと竹グレード)が多く、梅グレードは選べません。梅グレードを選べるようになれば、単純に食洗機のコストを下げることが出来ます。現在は販売されていませんが、120周年記念モデルなどの特別価格の機種を選ぶことができれば、大きなコストメリットになります。

1-3.工事費を下げる

システムキッチンにミーレ食洗機を含めた見積を依頼したところ、キッチンメーカー、建築会社双方に利益が計上され、定価よりもかなり高額になるケースもあります。建築会社のスタンスにもよりますし、必要な手間やリスクに対しての対価ですので悪い事では無いのですが、予算的に厳しいようであれば、施主主導で専門業者に依頼する方法も検討したいところです。

2.制約ポイントを減らす事が出来るかもしれない

価格を下げる以外のもう一つのケースはシステムキッチン固有の制約ポイントを減らすためです。システムキッチンメーカーはもちろんですが、ノウハウのない建築会社では制約ポイントに対して柔軟な対応が難しい場合がありますので、その場合は専門業者に依頼すると良いと思います。

リシェルSIやラクシーナのフロートタイプなどの際に面材の下辺が揃わないなどの全ての制約ポイントが減らせるわけではありませんが、以下の3つの制約ポイントについては、改善する事が可能になります。

2-1.無駄な配管スペースを無くす

特にリシェルSIの施工事例を見てみると、食洗機脇に幅30cmの配管スペースが設けられています。それも引き出しではなく開き戸に変更になってしまいます。オーダーキッチンにミーレ食洗機をビルトインする場合、基本的にはシンクキャビネット内で給排水の接続を行いますので、わざわざ幅30cmの配管スペースを設けることはありません。

専門業者であれば、配管の接続場所を最適な場所に変えることが出来ますので、結果的に無駄な配管スペースを無くすことが出来ます。

2-2.ミーレ食洗機の機種を自由に選べる

グレードや幅(45cm、60cm)を好きなように選ぶことが出来ます。

2-3.面材のキッチンと合わせる

システムキッチンメーカーで面材を用意してくれない場合は、ミーレ社で用意しているホワイト面材かステンレス面材の2つから選ばなければなりません。しかし、専門店であれば必要な面材サイズを把握しておりますので、キッチンと合わせた面材を製作する事が出来るかもしれません。

特にアイカのメラミンを使用しているのであれば、同じ柄番号で製作できますので、全く同じ柄で用意する事が出来ます。

専門業者に依頼する3つのリスク

コストダウンや制約ポイントを減らすなどのメリットがある反面、専門業者に依頼するデメリットやリスクもありますので、合わせて把握しておきましょう。

手間がかかり、面倒くさい

筆者もメインではありませんが、システムキッチンにミーレ食洗機をいれるための手配を行ったことがあります。技術的に難しいわけではありませんが、ちょっと面倒くさいかなと思います。(オーダーキッチンに手配する方がよっぽど簡単です。)

施主主導で話を進めるのであれば、建築会社とともに専門業者ともやり取りをしなければなりませんし、施工範囲や責任範囲の取り決め、追加金額の把握、機器の納品スケジュール、発注者と発注方法の確認など、多種にわたります。

理想を言えば、発注や決済は施主側で行ったとしても、実務的な事項については建築会社と専門業者が直接、やり取りしていただくようにしたいです。(施主にはCCメールで情報共有してもらう)

施工ミスやトラブル責任の所在が不明になるか

慣れていない建設会社の場合、準備配管の位置(日本製と違う)が違っていたり、切ってはいけない排水ホースを切ってしまうなどの間違った施工をしてしまう可能性がありますので、事前に専門業者や建設会社とのコミュニケーションは密に行う必要があります。

また、何らかのトラブルがあった時に、誰が責任を取るのか?誰が費用負担するのか?が曖昧になる傾向がありますので、実際に発注手続きを進める前に、お施主様、建築会社との間で責任範囲や作業内容を明確にすることをお勧めいたします。

施主側が、建設会社に対して、慣れていない事をやってもらっているという意識があった方がうまくいくと思います。(建築会社側は出来ればやりたくないと思っている可能性が高いので)

保証が無くなるかもしれない

ミーレ食洗機に対する保証は、専門業者もしくはミーレジャパンから受けることが出来ますが、システムキッチンメーカーから受けられるはずのキッチンへの保証が無くなってしまったり、建築会社のスタンスによっては家全体の保証が無くなる可能性もゼロではありませんので、こちらも事前に確認をしておかないといけません。

なお、設置後の不具合やアフターメンテナンスについて、施主支給の場合でも専門業者やミーレショップに連絡すると、解決方法を教えてくれたり、見に来てくれるなどの適切な処置を取ってくれます。

専門業者に相談したい方は

以上の通り、専門業者に依頼する方法にはメリットだけではなくデメリットもありますが、トータルで判断するとをお勧めできる選択肢だと考えております。建築会社の中には専門業者に依頼する事を条件にミーレ食洗機の導入を許可してくれたケースもあるようです。

もちろん、施工エリアや建築会社のスタンス、選ぶシステムキッチンのグレードなどにより状況は変わるので、全てのケースで当てはまるわけではありませんが、建築会社が慣れている場合でなければ、専門業者に相談する事をお勧めしています。

以下のような場合は、特にお勧めです。

・リシェルで食洗機脇の配管スペースを無くしたい方
・ラクシーナ、トレーシア、ミッテにミーレ食洗機を入れたい方
・機種を自由に選びたい方

また、建設会社様にとっても、慣れていない作業の対応に手間が掛かったり、施工トラブルのリスクを心配するくらいなら、専門業者に任せてしまった方がお施主様、建築会社様双方にとって良い結果になると思います。

ミーレ直営店および販売店の紹介

専門業者に相談する場合は、ミーレ直営店や販売店を確認しておくとよいと思います。

ミーレ直営店一覧はコチラから
ミーレ販売店一覧はコチラから

本記事でお伝えしたい3つのメッセージ・結論

筆者はユーロキッチンズというオーダーキッチンブランドを運営しており、日常的にミーレ食洗機をはじめとした海外製食洗機を取り扱っておりますが、本記事では以下の3つのメッセージをお伝えできればと考えております。

1.基本的にはミーレ食洗機は全てのシステムキッチンに入れることができる。
2.システムキッチンメーカーによってスタンスが違うので、把握しておいた方が良い。
3.ミーレ食洗機の設置をどこに依頼するか、が大切です。

システムキッチンを選ぶだけでも大変なのに、ミーレ食洗機の導入の可否についても、建築会社によってスタンスや対応が違うので、余計に困惑してしまいます。さらに言えば、知識や経験が無いために、(悪気が無いとしても、)結果的にミーレ食洗機を諦めなくてはいけなくなる事もあるでしょう。

インスタグラムなどを見てみると、グレードによってはシステムキッチンのショールームで導入不可と言われたり、建築会社に対応してもらえずに泣く泣く諦めたり、ミーレ食洗機を入れるためだけにコストが上がっても上位グレードのシステムキッチンに変更するような投稿があり、とても、もったいないな~と感じていました。

結論を言えば、ミーレ食洗機が設置できる物理的なスペースと200V電源が用意できれば、ほとんどすべてのシステムキッチンにミーレ食洗機を入れることはできます。そして、それは、必要な情報さえ持っていれば、そんなに難しいことではありません。(面倒かもしれませんが)

システムキッチンメーカーや建築会社だけに頼るのではなく、日常的にミーレ食洗機を取り扱っている専門家の情報を知ることで、もっと多くの選択肢の中から最適な方法を見つける事ができるのではないかと考え、本記事を作成しましたので、ぜひ、参考にしていただければと思います。

 
 
 

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