オーダーキッチンをプランニングする際に、地味な存在ですが、意外に重要なポイントとなるのが『ゴミ箱をどうするか?』という問題です。
調理の際には近くにあったほうが便利だし、かといって目立つ場所に置くのも嫌だという、相反する要望をクリアするためにはどんな方法があるのでしょうか?
【ワゴンタイプのゴミ箱キャビネットを設置】
幅90cmのシンクキャビネットの下にゴミ箱が3ヶのったワゴンタイプのキャビネットです。
ワゴンタイプなので、床とは段差が無く、そのまま引き出して使えるので、とても便利です。ゴミ箱が3ヶ並んでいるので分別もしっかりできます。
ワゴンには他の場所と同じ扉パネルが取り付けられているので、違和感無く格納する事ができます。(床との間に少しだけ隙間が出来てしまいますが)
シンクキャビネット以外でも、ワゴンタイプのゴミ箱キャビネットを設置する事ができます。この写真は幅60cmのゴミ箱ワゴンキャビネットで、上部に引き出しがついております。
中には棚板が一段設けられており、ゴミ袋などを収納しておけます。
他の場所と同じように扉パネルを取り付ける事ができるので、格納しておけば、ゴミ箱が収納されている事は、全く気がつきませんね。
【シンク下に半分ゴミ箱キャビネットを設置】
幅90cmのシンクキャビネットを半分がゴミ箱が収納された引き出し、片側が開き戸のキャビネットです。ワゴンタイプがあまり好みではない方や、生ゴミや缶などは別の場所で処理するので、そんなに多くの分別が必要ない方にお勧めです。
【オープンボックスを設置し、好きなゴミ箱を組み込む】
ゴミ箱つきのキャビネットの難点は、ゴミ箱を自由に選べない事です。あまり大きなゴミ箱が付いているわけではないので、たくさんのゴミを、しっかり分別をしながら捨てたい場合は、物足りないと思います。
そのような場合は、扉をつけないオープンボックスにしておき、お好きなゴミ箱を組み込む方法が一番です。収納したいゴミ箱の大きさや数によって、オープンボックスの幅を調整する事ができます。
また、ゴミを捨てるために、いちいちワゴンを引いたり、扉を開けるのが面倒だという方もオープンボックスがお勧めです。
扉が付かないので、外からゴミ箱が見えてしまうのが難点ですが、ダイニング側からは見えない位置に組み込んだり、出来るだけおしゃれなゴミ箱を整然と並べることで、見た目に影響を与えないように工夫することができます。
【ゴミ箱キャビネットを設置しない】
ゴミ箱をキッチン内に組み込むという事はキッチン内の収納が減る事になります。やはり、それはもったいないという事で、ゴミ箱キャビネットを設置しないという方法もあります。
こまめにゴミを処理しなければならないという条件がつきますので、外部にゴミを置ける場所を確保できる方やマンションなどで自由にゴミを出せる方でないと難しいかもしれません。
もちろん、その場合でも一日分のゴミぐらいは収納できるゴミ箱が必要になりますが、以前、キッチンを設置していただいたお施主様より、お勧めのゴミ箱を教えていただいたので、ご紹介させていただきます。
生ゴミ+ゴミ分別が可能な縦型ゴミ箱
・スタイリッシュなデザインで特にイタリアンモダンキッチンにぴったり。
・高さがあるので、捨てるときに屈まなくても良い。
・ワンプッシュで開く蓋が付いており、中が見えないし、臭いも気にならない。
・ひとつのゴミ箱なのに、分別ができるし、容量も多い。(下のゴミ箱は2つに区切れる)
・ゴミ袋の交換が簡単で、かつ、外からゴミ袋が見えないような工夫がされている
等など、とても気に入ってお使いになられているようです。シンクの脇にでもちょこんと設置しておくと良いとの事ですので、ご検討されてはいかがでしょうか?