オーダーキッチンで失敗しないためのオーダーキッチンメーカー探し方ガイド

本記事では、オーダーキッチンの専門家が、理想のオーダーキッチンを実現させるために必要なプロセスやオーダーキッチンメーカーの選択肢とその特徴、比較の方法などを丁寧に解説しています。

ありきたりの国産システムキッチンでは満足できずに、オーダーキッチンに関心をもち始めた方が、どのようなプロセスを経て、パートナーとなるオーダーキッチンメーカーを見つけていくのか?どんな視点で選ぶべきなのか?について、私の考えをお伝えしたいと思います。

独りよがりの考察になっている可能性もありますが、オーダーキッチンや輸入キッチンを検討されている方にとって、きっと有益な情報になるだろうと信じて書き進めてみたいと思います。

オーダーキッチンの専門家が中立的な視点でお伝えします。

私は今までにオーダーキッチンの取り扱い経験が15年以上あり、さらに、当サイトだけではなく、『輸入キッチン応援団(現在は閉鎖)』などのオーダーキッチンや輸入キッチンに関するサイトを運営しておりますので、一般的なオーダーキッチンメーカーと比べても、幅広い知識や経験を有していると自負しております。

現在、自社オーダーキッチンメーカーとして『オーダーキッチン割安価格のユーロキッチンズ』を運営しておりますが、できる限り中立的な立場で、そして情報が偏らないように気をつけながら、理想のオーダーキッチンを見つける方法について、述べさせていただきます。

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オーダーキッチンを検討した方が良い方とは?

一言で言えば、『国産システムキッチンのカタログに記載されている既製品グレードで満足できない方は、オーダーキッチンを検討した方がよいですよ。』と言う事です。

特にレイアウト、機器や素材、扉デザインに関して、海外風のデザインにこだわりたい以下のような方はオーダーキッチンを検討してください。

もちろん、国産システムキッチンでも対応が可能な場合もありますが、割高になる可能性が高いので、少なくとも比較はしてみるようにしてみててください。

標準レイアウトにあてはまらない方

国産システムキッチンのカタログに記載されているレイアウトから外れると、システムキッチンでも特注オーダーグレードになってしまい、一気に割高になります。

結果的に、オーダーキッチンの方が安くなるケースがありますので、海外風のキッチンのような特殊なレイアウトを要望される場合はオーダーキッチンの検討をお勧めします。

ミーレがガゲナウなどの海外製機器を導入したい方

ミーレやガゲナウの食器洗浄機やオーブン、IHコンロやバーベキューグリルなどの調理機器を具体的に検討したい方はオーダーキッチンをお勧めします。

国産システムキッチンでもメーカーによっては対応可能ですが、建築会社からもシステムキッチンメーカーからも嫌がられますし、選べる機器の選択肢が少ない事が多いです。

框デザインや鏡面塗装の扉を希望する方

国産システムキッチンでは、框デザインの扉の選択肢は多くありませんし、グレードが上がり割高になります。同じように鏡面塗装の扉についても価格グレードが最上級になっている事が多く、メラミン扉に比べて割高になります。デザイン的な優先度が高い方は、オーダーキッチンの検討をお勧めいたします。

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理想のオーダーキッチンを実現するためのプロセスとは?

私がこれまで、いろんなお客様の相談を受けたり、オーダーキッチンを提供してきた経験から、理想のオーダーキッチンを実現するためには理想的なプロセスがあることが分かりました。

もちろん、あくまでも私の経験値から導き出されたプロセスですので、万人に通じるかどうかは分かりませんが、知らないよりも知っていた方がより高確率で、そして、よりリーズナブルな価格で理想のオーダーキッチンを実現できるものと確信しております。

以下、順を追って説明いたします。

【STEP1】すぐに建築会社と配偶者にオーダーキッチンの要望を伝え、検討を始める

『オーダーキッチンもいいかも?』『ちょっと検討してみようかな?』と考え始めた段階で、具体的でなくても良いので、出来るだけ早く、建築会社と配偶者に相談しましょう。もしかしたら、付き合いのあるオーダーキッチンメーカーを紹介してくれたり、良い提案があるかもしれません。

お問い合わせやご相談をいただく方の中で、着工まで半年や1年という時間的に余裕がある方も多いのですが、そのような方の多くは、『お願いする建築会社がまだ決まっていないので』とか『家全体の間取りが決まってから』と言って、キッチンの具体的なプランニングや見積依頼を先送りにして、情報収集だけに努めている方が、大変多くいらっしゃいます。

関心はあるけれども、まだ、オーダーキッチンや輸入キッチンにすると決まったわけではないというような方は、特にその傾向が強く、具体的なプランや見積は、まだ必要ないと考えられています。

おそらく、その背景には、キッチンブランドにプランや見積を依頼するためには、『間取りやレイアウトが完全に決まっていないといけない。』や『キッチンのイメージや要望が固まっていないといけない。』といったような思い込みをされているからだと思います。

ある程度決まっていないと、せっかくプランや見積をしてもらっても、後で変更になる可能性が高いし、それどころか、頼まない可能性もあるわけで、大変申し訳ないという気持ちがあって、遠慮されているようです。

ですので、関心はあっても、資料請求やショールーム見学くらいは出来るけれど、具体的に相談を持ちかけるのは、なかなか敷居が高いとお考えの方が多いようです。

もし、理想のオーダーキッチンを実現したいのであれば、一刻も早く具体的な検討を進めてください!具体的な検討を後回しにして、時間が経過すればするほど、いろんな面でリカバリーできない事が出てきます。

検討するタイミングは今すぐ!何も決まってなくても大丈夫!

実は何も決まっていない時こそが、具体的に検討を始める、ベストのタイミングだと思います。理想を言えば、建築会社と契約をする前に、キッチンのレイアウトを含めた十分な検討をしておきたいところです。

ちょっと早すぎるのでは?と思われるかもしれませんが、早すぎたとしても、余計な費用も掛かりませんし、みなさんにデメリットはありませんので、見切り発車でも良いので、具体的に動かれることをお勧めします。

もしかしたら、要望やレイアウトが変わるかもしれない、予算が減るかもしれない、そもそもお願いしないかもしれない、という罪悪感があって、お願いしづらいかもしれませんが、良心的なキッチンブランドさんであれば、きっと親切に対応してくれますよ。

なぜ、そんなに慌てて具体的な検討をしたほうが良いのか? 建築会社が決まって、間取りやレイアウトが決まってからの方が、効率が良いのではないか?と言われる事もありますが、いくつか理由があります。

もちろん、輸入キッチンはもちろんですが、オーダーキッチンにしても国産システムキッチンと比べて、単純に納期が長いと言うこともありますが、それよりも大切な理由があるからです。

理由1:必要な予算を早めに確保できる

新築にしてもリフォームにしても、建築会社と契約をする前に、理想のキッチンを実現するために、どのくらいの費用が掛かるのかを把握しておけば、その費用を組み込んだ建築予算で契約出来ます。

失敗例として良く聞く話ですが、契約時点では、キッチンの詳細については誰も気にもせずに、建築会社側のほうで適当なレイアウト・仕様で大体の予算(どちらかというと少ない額)を割り当てられることが多いです。

そして、契約が締結されてから始めて、その見積に含まれているキッチンがどんなものなのか?実際にショールームで確認することになるのですが、そこではじめて『あれっ?』となる。『私が欲しいのはこんなキッチンじゃない!』と気づき、それからやっと検討を始めるのですが、そもそも割り当てられていた予算額があまり多くないので、理想のキッチンを実現しようとするとどうしても予算オーバーになってしまう。

すでに建築全体の予算・契約額が決まっていますので、契約締結後のキッチン予算のを増額は、単純に建築全体の予算の増額となり、配偶者様への説得が必要になります。大体の場合は、予算ぎりぎりで話を進めることが多いので、この段階での予算増額はなかなか難しいのです。

結局、キッチンの何かを諦めるか、他の部分で何かを削るのか?でせめぎ合いがはじまるのです。一度決まった事はなかなか覆せなくて、泣く泣く諦めることになってしまいます。

最初から、キッチンの詳細を詰めて、自分の要望やこだわりを洗い出した上で、現実に掛かるであろう費用を把握しておけば、必要な予算を建築予算に組み込んでおく事が出来ます。

理由2:レイアウトの変更が容易である

上述しましたが、契約時点でのキッチンのレイアウトや仕様は適当に割り当てられている場合があります。適当ではないにしても、キッチン単体で見たときに、突っ込んだ検討がされていないならば、後でレイアウトや仕様を変更したいと思う可能性が出てきます。

と言いますのは、オーダーキッチン専門家と具体的な打ち合わせをすることにより、これまで考えていたキッチンとは、全く別のデザインやレイアウトの方が、実は自分にとって理想キッチンだと気が付く場合が多くあります。

幅広い知識や経験を持つ専門家との打ち合わせにより、自分でも気がつかなかった要望が出てきたり、全く違う部分でのこだわりたくなったり、デザインの好みも変わったりする事はよくあります。これらの事はある程度真剣な気持ちで、具体的に検討しないと気がつけない部分だったりします。その結果、シンクやコンロの位置を変えなければならなくなったり、場合によっては、リビングやダイニングの壁の位置や窓の位置や大きさにも影響を及ぼすこともあります。

間取りが決まってしまい、契約や建築確認などの手続が進めば、それからの変更はかなり大変です。余計なコストも掛かりますし、変更による施工のトラブルの可能性が高くなりますので、出来るだけ早めに進めたいですね。

理由3:建築会社への配慮のため(施主支給)

最後は施主支給に関連する話です。ご存知かもしれませんが、最近、キッチンを始めとした水周り製品で施主支給という方法が多くなっています。ネットで検索すれば、施主支給販売サイトがいくつもあり、出来るだけコストを抑えるために、多くの方に活用されています。

現在は、一昔前と比べて、どの建築会社も施主支給を受け入れてくれるようになりましたが、一番困るのは、契約前の見積の段階では、施主支給に関して何も言っていなかったのが、契約後に突然、施主支給にしたいと言われるパターンです。

通常、建築会社の見積書の各項目には、それぞれ会社の利益が乗っています。例えば、キッチン予算として150万円が計上されていて、その内10%の15万円(数字は適当です)を会社の利益として見込んでいたとしましょう。

それが、契約後にいきなり、『キッチンを施主支給にするので、キッチンの項目分の150万円引いてください。』と言われてしまうと、建築会社の利益計画が狂ってしまうのです。

建築会社としても、キッチンの工事がなくなったとしても、それに付随する段取りや準備などの手間は同じように掛かりますので、想定している利益を何の前触れも無く、取り上げてしまうのは、取引としてはアンフェアでしょう。

オーダーキッチンの施主支給に対する建築会社の対応の仕方は様々で、会社によっては一切受け付けてくれないこともあります。契約前であれば何とかなる事が多いですが、契約後では受け付けてもらえない事が多くなります。

もちろん、施主支給にせずに建築会社を通してオーダーキッチンを採用する事もできるのですが、どちらになっても良いように、早めに具体的な検討を進めたり、建築会社には、あらかじめ施主支給の可能性がある旨は、伝えておいた方が良いと思います。

かなり、生々しい話ですが、建築会社との信頼関係を継続していくためには、このような配慮は必要だと思います。もし、契約後に突然、そのような話になるのであれば、結構式場の引き出物の持ち込み料ではありませんが、ある程度の配慮は必要でしょう。(要はいくらかお金を落としてあげる)

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レイアウトも予算も決まっているとしても、早めに検討しましょう

もちろん、既に契約されており、間取りもレイアウトも予算も決まっている状況であっても、できるだけ早く具体的な検討を始めていただくことで、より理想に近いキッチンを実現する可能性が高くなります。

オーダーキッチンや輸入キッチンは、通常よりも納期が掛かるのはもちろんですが、それ以外にも、レイアウトや仕様などを決めるまでにも、時間が掛かってしまいます。

このタイミングが合わなくて、レイアウトが変更できなかったり、工程的な事情で、結局実現できなかった事例はたくさんあります。どの場合も、もう少し早く検討を始めていれば、各種問題もクリアできたのに非常に残念でもったいないと思います。

あまりぎりぎりのタイミングになると、幅広い選択肢で判断することが難しくなりますし、間取りや工程に影響を与えてしまうと、建築会社に迷惑を掛けてしまうことも考えられます。

検討する時間が少なければ、より最適な選択肢にたどりつけずに妥協せざるを得ないこともありますが、時間があれば、より幅広い選択肢の中で、じっくりと検討できますので、より理想に近いキッチンが低価格で実現することは間違いありません。

【STEP2】理想のオーダーキッチンを具現化するために情報収集する

『どんなオーダーキッチンにしたいのか?』を具体的に考えて、自分自身の要望やこだわりを明確するために情報収集するプロセスです。

オーダーキッチンに関する知識が少なければ、自分の好みのデザインや要望・こだわりが把握できませんし、もし分かっていると思っていても、知識が十分でなかったために、後で変更しなければならなくなったり、後悔してしまう事も少なくありません。

時間と労力は掛かりますが、以下のような方法でしっかりと情報を収集すべきだと考えます。

1.いろんなオーダーキッチンメーカーのサイトを見る

まずは、どんな会社が、どんなオーダーキッチンを提供しているのか?どんな選択肢があるのか?を把握しましょう。

インターネットで、『オーダーキッチン』や『海外キッチン』『輸入キッチン』などのキーワードで検索して、片っ端からホームページを見ていくと、どんな会社があって、どんなオーダーキッチンを提供しているのか?が何となく分かってきます。

そして、気になったホームページがあれば、施工例やブログなどを見て、いろんなキッチンを見てみましょう。また、インスタグラム等のSNSを活用する方法もあります。

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2.ショールームでたくさんオーダーキッチンを見る。

都内限定にはなってしまいますが、オーダーキッチンが何台も展示されているショールームをご紹介いたします。『国産システムキッチンのどこが気に入らなかったのか?』を考えながら、デザインスタイルや扉の素材、レイアウト、設備機器、こだわりポイント、要望、嗜好性を明らかにするためにいろんなキッチンを見てもらいたいと思います。

 

それぞれショールームでは、複数台のオーダーキッチンが展示されており、いろんなデザインやレイアウト、設備機器や素材、色などを見比べる事ができますので、とても参考になります。案内してくれるスタッフもプロフェッショナルな方ばかりなので、いろいろ話を聞いてみると、とても勉強になりますよ。

もちろん、それぞれのオーダーキッチンメーカーは、国内でも優良オーダーキッチンブランドなので、気に入れば、そのまま具体的な商談に進むのも良いと思います。

建築会社だけには頼らない。自分でも動く。

基本的に、建築会社は、お施主様が『オーダーキッチン・輸入キッチンを検討したい』というとあまり良い顔をしません。大体は反対します。そして、何とか諦めさせようとする場合が多いです。私の実感では、ほぼ90%は反対していますね(笑)

お施主様とすれば、信頼している建築会社に何かを提案してもらうと相談を持ちかけただけなのですが、曖昧な返事で相談内容をうやむやにしたり、『すごく高いですよ』とか『メンテナンスが大変ですよ』『壊れやすいですよ』など、いろんな理由を挙げて、何とかして諦めさせようとする場合も多いと聞いています。

仮に対応はしてくれたとしても、基本的には積極的ではないと考えた間違いはありません。ですので、建築会社にオーダーキッチンについて相談はしても、任せっぱなしにしないで、出来るだけ自分でも動くようにしましょう。

もちろん、工事全体については、建築会社を頼りにしていただきたいのですが、ことオーダーキッチンについては、建築会社の意見だけを頼りにすると、理想のキッチンから遠のいてしまいます。悲しいけれど、それが現実なのです。もしかしたら、既に実感されているかもしれませんね。

やはり、オーダーキッチンは、どこか特殊な扱いを受けることがあり、お施主様にしても、何となくリスクを感じることがあるのは事実です。

だから、建築会社よりもっともらしい事を言われると、ついつい鵜呑みにしてしまい、必要以上に怖がってしまいます。まずは、この恐れに打ち勝たなければ、『そうなんですか~。じゃあ、諦めようかな』で試合終了です。

もちろん、全ての建築会社がそうではありませんし、オーダーキッチンに積極的に対応してくれる会社もありますが、私の感覚としては、あまり多くありません。

建築会社が積極的になれない理由とは?

実は、建築会社がオーダーキッチンや輸入キッチンに積極的になれないのには、二つの理由があります。私は建築会社の立場にもいましたので、なぜこのような対応になるのか、よく理解できますし、仕方がないのかな~と思ってしまいます。

理由1:オーダーキッチンの知識不足

一つ目の理由は、ほとんどの建築会社は、オーダーキッチンや輸入キッチンの知識や経験が少ないので、お客様の要望にお応えするのがとても難しいと感じてしまうのです。

家作りのプロフェッショナルは、そのまま、キッチンのプロフェッショナルとは限りません。

建築会社にとって見れば、キッチンは家全体のパーツの一部でしかありません。キッチンはこだわり出すと、かなり奥が深いのですが、普段、国産のシステムキッチンをメインに取り扱っている建築会社では、オーダーキッチンの知識も経験もほとんど無いと言う場合は珍しいことではありません。

場合によっては、お客様の方が知識があり、その熱意についていくのが大変だという状況もよく聞きます。

本来であれば、建築会社は、そのようなお客様の要望に対応できるようになるべきですが、そもそも、オーダーキッチンや輸入キッチンを採用するケースは多くありませんので、そのために知識や経験が豊富な人材を雇うなど、体制を整えるのは現状ではなかなか難しいです。

誤解しないで欲しいのは、建築会社側も本当は何とかしたいと考えているのですが、知識や経験が少ないため、どうしてもリスクを感じてしまい、なかなか積極的になれないといだけで、決していい加減に考えているわけではないのです。

理由2:手間や時間、お金が掛かるのを避けたい

二つ目の理由としては、上述したように家全体を扱う建築会社からすればキッチンは全体の一部分でしかなく、できるだけ手間や時間、そしてお金を掛けたくないという気持ちが働いてしまうからです。

例えば、家全体の限られた予算の中で、一般的に割高だと考えられているオーダーキッチンに予算が取られてしまうのではないか?儲けが減ってしまうのではないか?工程が遅れてしまうのではないか?施工にトラブルが発生してしまうのではないか?アフターメンテナンスを押し付けられてしまうのではないか?など、余計な心配や段取りが増えてしまう事は、正直避けたいと考えてしまいます。

特に、キッチンは設置・組み立て工事以外にも給排水や電気工事など多くの工程に影響しますので、初めての場合、うまく連携出来るか、余計なコストが掛かってしまうのでは?とても心配になります。

国産のシステムキッチンであれば、お施主様にメーカーカタログを渡して、近くのショールームにご案内すれば、後は、ショールームの専門スタッフが仕様の説明からプランニング、図面作成、見積作成まで自動でしてくれますし、決まったレイアウトや作業連携、段取りで工程が進むので、とても安心で楽なのです。(予算についても、ある程度読めますので、儲けも確保しやすい。)

この2つの理由により、建築会社としては、なかなか前向きになれないのです。何とか止めさせよう、諦めさせようとする事もあるのです。

いかがでしょうか?建築会社だけの意見に頼り切ることの危険性や同時に、前向きに対応してくれない建築会社側の気持ちもご理解いただけると思います。(重ねて申し上げますが、建築会社が悪いと言っている訳ではありません!)

では、どうすればよいのか?

理想のオーダーキッチンを実現するためには、知識や経験が少ない建築会社だけを頼りにするのではなく、お施主様自身が主導権を握って、いろいろと情報収集や検討を進めていく必要があるということです。

何の下準備も無く、要望を伝えると、『予算が~』『故障が~』『納期が~』『メンテナンスが~』と思いつくデメリットを並べて、反論してくるかもしれません。

あらかじめ、自分の理想とするキッチンについて、どれくらいの予算が必要なのか?納期は?アフターメンテナンスなどについても、事前に調べ、疑問点をつぶしておけば、建築会社や配偶者様に、どんな切り口で反対されても、きちんと説得・説明できます。

建築会社にしても配偶者にしても、予算内に納まっており、レイアウト上でも問題ない、工程にも作業的にも問題がないことが分かれば、それ以上の反論もできないでしょうから、より話が進みやすくなります。(何が何でも反対したいわけではないので)

オーダーキッチンへのこだわりが強い方は、積極的に情報収集や検討を進められますが、ちょっと検討してみようかなくらいの、少し軽い気持ちのお施主様は、建築会社の反対意見で諦めてしまう方が多いように感じます。

そこは私としては非常にもったいないなぁと感じてしまいます。

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【STEP3】オーダーキッチンの見積依頼先を検討する

理想のオーダーキッチンを実現させるためには、『どのオーダーキッチンメーカーにお願いするのか』が大きく影響します。

本来であれば、幅広い選択肢を見比べて、自分の価値観やこだわりにあったオーダーキッチンメーカーを選ぶべきものです。しかし、現実にはデザイン的にも予算的にも合うところが見つからずに、理想のオーダーキッチンをあきらめざるを得ない、と残念な結果に終わるケースが多いようです。

ステップ2でイメージが出来てきた理想のオーダーキッチンが、一体どれくらいの価格になるのか?正確な金額ではないにしても、ある程度の相場感は早めに掴んでおきたいところですよね。そのために、オーダーキッチンメーカーに見積を依頼しなければなりませんが、どこに見積を依頼すべきでしょうか?

『そんなの簡単でしょ! ホームページやパンフレット、ショールームなどで、雰囲気の良さそうなオーダーキッチンメーカーを適当にピックアップすればいいんじゃないの?』と思った方もいらっしゃると思いますが、最初に、どこに見積を依頼するのか?を考えるというプロセスが非常に大切なんです。

なぜかと言いますと、一口でオーダーキッチンメーカーと言っても、会社によって予算感や価値観は違うので、それを知らずに、少ない選択肢のオーダーキッチンメーカーでしか見積を取得しなければ、予算感が合わないメーカーばかりに声をかけることになり、金額的に諦めざるを得ないことになったり、価値観の合わない会社に依頼して、結局、うまくいかなくなるケースがあるからです。

知名度の高いオーダーキッチンブランドだけではなく、幅広い選択肢から選ぶ

理想のキッチンが実現しない一番大きな理由は何と言っても、予算の問題です。予算内に納まらなければ、建築計画全体に影響を及ぼしますし、配偶者や建築会社からも猛反対されてしまい、実現が難しくなります。

一般的には、キッチンブランドを検討する際に、雑誌に良く広告が出ているキッチンブランドやホームページがおしゃれそうに見えたブランド、カタログが豪華なブランドなど、規模が大きく、知名度が高く、イメージの良いブランドを選んでしまう傾向があります。

予算が合わない原因はキッチンブランドの選び方が間違っているから

ショールームに行こうとしても、全国に支店があるような大きなブランドだったり、知名度がある高級キッチンブランドが選択肢にあげられるが多くなります。

また、建築会社としても、ある程度大きくて知名度のあるキッチンブランドを提案する傾向にあります。なぜなら、ショールームや接客などしっかりとした会社の方がいろいろと楽だし、リスクが少ないと考えるからです。(もちろん、いろんな考えの建築会社がありますが)

大規模で知名度の高い有名キッチンブランドは、営業活動や広告宣伝に、それ相応のコストを掛けている分、どうしても、割高になってしまいます。

私の経験では、知名度の高いブランドというような選択肢だけで話を進めた場合、結果として、予算的に諦めなくてはいけないと判断される事がよくありますし、たとえ、実現したとしても結果的に割高なコストを負担することになってしまう事が多いと感じています。

オーダーキッチンを実現するための選択肢はいくつもあるのに、どうしても、一番初めに知名度のある高級キッチンブランドで検討してしまうことが多いために、その見積書を見て、びっくりしてしまい、諦めてしまう方が多いように感じます。これも大変もったいなと思います。

現状、オーダーキッチンを実現するためには、いくつかの選択肢があります。大きく分けると、以下のマトリックスのようなカテゴリーに分かれます。もちろん、各カテゴリーの中でも、たくさんの会社があって、エリアはもちろんですが、得意なデザインや予算感、特徴は違います。

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オーダーキッチンメーカーのカテゴリーとは?

私の主観になりますが、オーダーキッチンメーカーは、次のカテゴリーに分けられます。

レイアウトやデザイン、使用する素材や設備機器については、どのメーカーでも大きく違う事はありませんが(得意・不得意はありますが、大体のことは対応可能です)、このタイプによって予算感や価格相場観は大きく変わります。

それでは、各カテゴリーについて、ご説明します。※あくまでも、私の主観ですので、間違っていたり、気分を害されたらゴメンナサイ。

高級キッチンブランド(価格:高)

知名度の高いオーダーキッチンブランドやドイツ、イタリア、アメリカ等の輸入キッチンブランドが該当します。一等地に構えられたショールームには、多くのキッチンが展示されており、また、インテリア雑誌などに頻繁に広告が出ているため、高級感のあるブランドイメージがあります。

ショールームに行けばいろんな種類のキッチンが展示されており、しっかりと教育されたスタッフが、とても洗練された営業プロセスで対応してくれます。カタログなども豪華なものですし、製品のクオリティは十分ですが、ブランドによっては、意外に自由度が低い場合もあります。

小さなキッチンショップ(価格:中~高)

従業員5人以下、展示キッチン1~2台程度の小さなスペースで運営されているショップです。経験豊富なスタッフ(社長を含め)により、フレキシブルな提案力や高い技術力が魅力的です。もともとは高級キッチンブランドで働いていた方も多く、こだわりが強く、プロフェッショナルなスタッフにディティールまでこだわりたい方にはピッタリです。

エリアによっては、意外に多くのオーダーキッチンショップがありますが、ショップによって得意分野と不得意分野があったりします。

どちらかというと目立たない場所にひっそりと小さなショップを構えており、広告宣伝にお金を掛けていないので、あまり知られていません。実績もあって、コストパフォーマンスも高い、知る人ぞ知るという優良ブランドもありますが、情報量が少ないので、自分に合った優良ショップを探すのは、ひと苦労するかもしれません。

某外資系家具ブランド

北欧のデザインでおしゃれ感のあるキッチンをリーズナブルに提供している家具ブランド。お店で実物を見ながら、セミオーダーでレイアウトを決めていけますが、仕様やレイアウト、扉材のデザインなどの自由度はそんなに高くありません。

無店舗型オーダーキッチンメーカー(価格:低~中)

ほとんどのオーダーキッチンメーカーが上記のいずれかのタイプに該当しますが、例外的にショールームを持たずに、オーダーキッチンを提供しているメーカーもあります。ユーロキッチンズもこのタイプに含まれますが、かなりイレギュラーな存在であり、残念ながら、万人受けするタイプではありません。

その他、イケアやサンワカンパニーなどの部材型のキッチンメーカーもありますが、ここでは割愛させて頂きます。

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幅広い選択肢から選べば、予算内で実現する

幅広い選択肢からキッチンブランドを選べば、予算内で理想のキッチンが実現する可能性が高くなるのは間違いありません。

上記のように、オーダーキッチンを実現するためにはいくつかの選択肢がありますので、もし、高級キッチンブランドで見積をとって予算が合わなかったとしても、他のカテゴリーまで選択肢を広げれば、予算内で理想のキッチンを実現させる方法はいくらでもあると言う事を知っていただきたいと思います。

ショールームで実物を見ながら、洗練されたサービスを受けながら進めていきたい、知名度のあるブランドで安心したい、それなりに高くなっても、丁寧なサービスを受けたいと考える方は、高級キッチンブランドが最適でしょう。

また、こだわりが強く、プロフェッショナルなスタッフにディティールまでこだわって創りあげて行きたい方は、小さなキッチンショップが良いと思います。全体的なおしゃれ感と割安感を最優先で、そのためにはショールームが無かったり、若干面倒な手間も厭わないという方は、ユーロキッチンズがお勧めです。

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どれが良くて悪いという事はありません。それぞれのカテゴリにはメリットとデメリットがありますので、お施主様の状況や価値観、優先順位によって正解は異なります。大切なのは、幅広い選択肢の違いを把握して、決めていただくことだと思います。

選択肢に幅を広げることによって、理想のキッチンでも、リーズナブルに実現させる事は十分可能です。場合によっては数百万円の違いも出ます。それを知らないのは、とても、もったいないと思いませんか?

事前に把握しておきたいオーダーキッチンメーカーの選択基準

オーダーキッチンを実現させるためのパートナーとして、どこが価値観にあうか?を考慮して選びたいところです。大きなポイントとして、次の3つの質問について、ご検討してみてください。

3-1.ショールームの充実度や企業規模、ブランド力を重視するかどうか?

多くのオーダーキッチンが展示されているショールームで実物を見ながら、洗練された接客が受けられる。誰しもが知っている高級キッチン(輸入キッチン)として知名度が高い。アフターメンテナンスや保証面でも安心できるだけの企業規模がある。という事に、どれだけの価値を感じますか?

利便性が高くなったり、安心感を得たり、リスクが下がると言うことは、その分のコストが余計に掛かるということですので、キッチンの価格も上がる傾向があります。

3-2.ディティールへのこだわりや柔軟な対応、自由度の高さを重視するか?

例えば、ディティールにまでしっかりこだわれるか?細かい要望に対して、フレキシブルに対応してもらえるか?選択肢は自由度が高いか?という事に、どれだけの価値を感じますか?

企業規模に関わらず、その会社の価値観によって分かれますが、上記のようなフルオーダーで対応してくれるキッチンメーカーは価格が上がる傾向があります。(セミオーダー対応と比較して)

3-3.誰に対応してもらいたいか?

小さなオーダーキッチンショップの場合、担当者には経験豊かなスタッフ(社長である場合も多い)が最初から最後まで担当してくれる可能性は高く、フレキシブルに対応していただけます。

企業規模が大きく、従業員が多いキッチンメーカーの場合、社長が担当になる事はほとんどありません。担当スタッフはしっかり教育されていますが、経験や能力には、どうしてもバラツキがありまし、フレキシブルな対応が難しい場合もあります。どちらが良いとか悪いとかということではありませんので、どちら相性の合う方を選んでいただければと思います。

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自分の価値観と予算感に合うところはどんな会社か?

オーダーキッチンを実現するためには、以上のようにいくつかの選択肢があります。あなたの考え方やこだわりの強さ、そして、予算感により最適な選択肢は変わります。大切な事は、出来るだけ幅広い選択肢の中から、それぞれの特徴や違いを把握した上で、自分の考え方に合うオーダーキッチンメーカーを選んでいただく事です。

できれば、いろんなタイプのオーダーキッチンメーカーより見積を取得して、その価格差やタイプ別の違いを感じていただければと思います。とは言っても、時間と労力は限られていますので、それぞれのタイプから1~2社選んで、合計で2~3社程度への見積依頼が現実的だと思います。

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【STEP4】オーダーキッチンの概算見積を取得して、比較する

前のプロセスでアタリを付けたオーダーキッチンメーカーに資料請求、そして見積を依頼しましょう。オーダーキッチン業界は他の業界と比べて、見積を依頼したからと言ってがつがつ営業を掛けてくる会社は少ないので、安心して連絡してみてください。

見積依頼の方法は、ショールームに行く方法とメールや電話を活用する方法があります。もちろん、ショールームに行く方がベターなのですが、時間的にも労力的にも大変な場合は、メールと電話を併用する方法でも良いと思います。※メールの場合でも、匿名での見積依頼は避けましょう。

見積依頼時に気をつけたい3つのポイント

4-1.現在の状況と合見積であることを伝える。

仕事とは言えども、手間を掛けて見積を作成してもらいますので、見積を依頼する際には、状況を伝えてあげた方が親切です。

具体的には、工事場所、スケジュール感(いつ頃、工事が始まるのか?)、レイアウトや仕様の変更可能性(これから変わる可能性が高いのか?低いのか?)、予算感(どれくらいの価格イメージを持っているのか?)、そして、合い見積である事などです。また、施主支給になるのか?そうでないのか?についても、事前に建築会社と相談して、お伝えしてください。

4-2.図面は必要ないと伝える。

もし、間取りやレイアウトが固まっていない状態での見積依頼の場合は、図面は必要ないと伝えましょう。

図面やパースの作成には手間やコストが掛かります。現段階では、相場観を把握したり、メーカー間の比較をする事が目的ですので、余計な手間は省いてもらいましょう。(もちろん、後のプロセスでは図面は作成してもらいます。)

4-3.同じ条件で見積を依頼する。

このプロセスでの目的は、メーカー間の比較です。レイアウトや仕様が固まっていれば、そのまま伝えていただければ良いのですが、そうでない場合、各メーカーがそれぞれ、全く違う条件で好き勝手に見積を作成すると、公平な比較ができずに、意味がありません。

叩き台で良いので、レイアウトや仕様を決めて、同じ条件で見積を依頼するようにしましょう。もちろん、後で変更や修正はいつでもできますので、ご安心ください。

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あとで公平に比較できるように見積を依頼する方法とは?

各キッチンメーカーにお任せで見積依頼をすると、全く違うプランや見積書が提示され、正確な比較は全くできません。(同じ条件で比較しても、かなりの金額差が出ます。)上記で説明したように同じ条件で見積依頼をする事が大前提となるのですが、あとで公平に見積比較をするために、これは入れておきたい必要な情報について、お伝えいたします。

4-4.キャビネットの個数を同じにする。

叩き台のプランを提示しておけば、キッチン全体のレイアウトやサイズ感には、大きなズレは出ません。細かく見れば、メーカーによってキャビネット毎の規格寸法(幅や吊戸棚の高さなど)は微妙に違いますが、その違いは見積金額の比較には大きな影響は与えませんので、無視しても良いです。

それよりも、キャビネットの個数が変わると、見積金額が大きく変わりますので、キャビネットの個数は合わせるようにしましょう。

4-5.仕様は可能な限り細かく指示する。

同じ種類で同じメーカーの設備機器や素材と言っても、グレードや品番が変われば、それなりの金額差が出てしまいます。また、扉のデザインもメラミンなのか?塗装なのか?突き板なのか?によって、かなり金額が変わります。

各メーカーがバラバラの仕様で見積を作成すると比較が難しくなりますので、出来るだけ細かく(品番まで)決めておきたいものです。後で変更はできますので、ここでは仮の仕様で大丈夫です。

4-6.作業範囲を合わせる。

事前に建築会社との調整が必要になりますが、具体的には、『設置・組立作業を含めるかどうか?』『キッチンパネル工事はどうするか?』『施主支給になるのか?』『建築会社が間に入るのか?』について、条件を合わせるようにしてください。

もしくは、見積項目を細かく分けてもらい、メーカー毎に作業条件が異なっても簡単に調整できるようにしてもらいましょう。

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見積比較時に意識しておきたい3つのポイントとは?

複数社に見積を依頼すると1週間もすると、どんどん見積書が送られてきます。それぞれ鏡と明細書がありますので、合計で何十枚ものA4紙が一同に会して、少しゲンナリしてしまうかもしれません。しかし、ここでしっかり内容を見ておくと、今後のプロセスにおいて、非常に正確な判断ができる事になりますので、ぜひ頑張ってください。

以下、ぜひ意識をしておきたい3つのポイントについて、ご説明いたします。

4-7.合計金額だけで比較をしない。

何十枚もの見積資料が一気に届けられると、どうしても合計金額だけでの比較をしてしまい、高いとか安いとかと感じてしまいます。(細かい項目が並んだ明細も見る気がしない・・)同じ条件で見積を依頼したつもりでも、やはり微妙に違いますので、何が違うのか?何が含まれていないのか?をしっかり見比べて、その違いを把握するようにしましょう。

4-8.メーカーごとの得意・不得意を把握する。

各キッチンメーカーによって、取り扱いが少なく割高になってしまう機器ブランドがあったり、逆に割安になる得意な素材があったりします。(しがらみがあったりします)なかなか難しいとは思いますが、見積明細や見積依頼のやり取りの中で、各メーカーの得意・不得意を把握しておくと、今後の選定プロセスでの有効な判断材料になります。

4-9.見積明細の内容を把握する。

ほとんどの場合、今後のプロセスで、金額を下げるための検討が始まります。そのためには、トータルの金額だけを見るのではなく、どんな項目に、どれくらいのお金が掛かっているのか?を把握しておいた方が、より有効な減額案が考えられると思います。

上述したように、オーダーキッチンでは、レイアウトやキャビネットの個数、扉のデザイン、天板やシンクの素材、設備機器、作業範囲など、いろんな項目の費用が積み重なっています。優先順位をつけながら、より詳細を詰めていく中で、それぞれの内容は知っておいて損は無いと思います。

この見積を取得し比較するプロセスは、全体的に一般の方にはなかなか難しいところがあります。叩き台のプランや仕様を決めるにしても、知識がないと叩き台すら作成に手間がかかるでしょうし、内容がずれてしまうと、参考にならない可能性があります。(スイマセン!もっと簡単に説明できれば良いのですが、ナカナカ・・・)

代替案としましては、全て一人でやろうとはせずに、もし、やり取りの合ったオーダーキッチンメーカーで相談できそうな会社があれば、たたき台のプランの作成や分からない項目のフォローなどをお願いするのもアリだと思います。

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【STEP5】詳細を詰めながら、オーダーキッチンメーカーを決定する

予算内で最大のパフォーマンスを得られる方法を絞り込むプロセス

数社のキッチンメーカーより提示された見積を比較していくと、今まで漠然としていたものが、より現実的になってきます。まずは、見積額と想定している予算を見比べて、メーカーの絞込みをしなければなりません。

キッチンの規模・ボリュームにもよりますが、おそらく、各メーカーの見積金額には、相当の金額差があると思います。概算見積ですので、各メーカー共に多少高めになっていると思いますが、想定予算をオーバーしすぎて、これ以上の調整は意味がないと感じられる位の差が出てしまっているメーカーについては、この段階でお断りしていただいた方が良いと思います。

そして、残ったオーダーキッチンメーカーと更に具体的な打ち合わせを進め、詳細を詰めていきます。具体的に話が進むと、今までは何となく見てきたものが、ひとつに決めなければならない段階になると、気にならなかった事も気になってくるし、よりしっかりと検討したくなる事があります。(いろいろ知識が増えてくるのも原因です)

この詳細を詰めるための打ち合わせの過程で、各メーカーとの相性や価値観、信頼性などを知っていただき、最後の判断材料としていただければと思います。

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ほとんどの場合、どうやって価格を抑えようか?悩む事になります。

詳細の打ち合わせが進むと、結果としてキッチンの金額が上がってしまう事が多く、このプロセスでは、どうやって価格を抑えようか?というテーマがメインになる事が少なくありません。同時に、キッチンの仕様とお願いするオーダーキッチンメーカーを決めるプロセスになります。

価格を抑える方法としては、大きくは以下の3通りになりますが、共通して言える事は、あなたのこだわり具合と優先順位が重要だと言う事です。

『絶対に譲れないところはどこなのか?』
『妥協できるところは無いのか?』
『その要望には、どれだけのお金を掛けられるのか?』
『そもそも、私にとって重要なのか?』
『代替できる他の方法はないか?』

など、つらい作業になりますが、考えてみてください。

5-1.キッチンを検討する。

金額を下げるためには、レイアウトを変えるか?キャビネットの個数を減らす?仕様を変えるか?など、いろんな方法はあります。何かを変えれれば、何かを失う事になります。減らせる金額差とあなたのこだわりの強さや優先順位とのバランスを取りながら、決めていかなければなりません。

5-2.メーカーを検討する。(値引き要請含む)

3番目のプロセスで説明したように、メーカー毎にその特徴と予算感は違います。問題は、その差がどのくらいなのか?その価格差とあなたの価値観を考慮して決めてください。(金額差が20万なのか、100万なのか?で全然違いますよね。)

また、メーカーとの相性、レスポンスの良さ、センスの良さ、会社の雰囲気などのソフト面も重要な判断基準になります。

5-3.予算を上げる&妥協する。

残念ながら、どうしようも無い場合もあります。その際は、建築全体の予算をミラ見ながら、配偶者若しくは建築会社様と調整をして、キッチンに掛ける金額を増やしてもらうか?もしくは、予算内に納まるように、どこかを妥協するか?を検討していただかなければなりません。

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どのオーダーキッチンメーカーを選ぶか?

実際には、上記に説明したよう順調に流れる事ばかりではありません。建築会社様の思惑も無視できませんし、建築全体の予算計画の見直しなども出てきますので、上記のプロセスを行ったり来たりしながら、時には妥協しながら、最適な着地点を見つけていただくことになります。

国産のシステムキッチンでも十分に使いやすくて、デザイン的にも優れていると思いますが、なまじっか、オーダーキッチンに関心を持ってしまったばかりに、いろんな調整や作業をしなければならなくなってしまうのは、大変だと思います。(それでなくても、家作りは大変なので)

しかし、家が完成して、こだわって実現したオーダーキッチンを目の当たりにした時の喜びは、苦労した分だけ倍増する事は間違いありません。そして、住み始めても、ずっと長い間、愛着を持って使い続けてもらうことができると思います。

理想のオーダーキッチンを実現するために最も大切なことは、つまるところ『どのオーダーキッチンメーカーを選ぶか?』になります。ユーロキッチンズが数ある選択肢の中のひとつとして、みなさんの理想のオーダーキッチンの実現のために少しでもお役に立てれば幸いです。

株式会社コスパデザイン 水毛 賢児

 
 
 

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