2023年01月05日 ミーレ価格改定後の情報に更新しました。
ミーレのオーブンは他の海外製のビルトインオーブンとは違い、いくつかのグレードに分かれており、どれが自分に合っているのか?迷ってしまう事があります。さらにレンジ機能付きオーブンやスチームオーブンなど、機能が異なる機種も用意されているため、益々悩んでしまいます。
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本記事では、そんな悩みを解決するための判断材料になればと、ミーレオーブン(レンジ機能付き&スチームオーブン)の選択肢と選び方についてまとめてみました。
説明を簡単にするために、調理プログラムの詳細など、説明を省いている部分もありますので、気になる方はミーレのショールームで実際に現物を見ながらスタッフに確認していただいて方が良いと思います。
電気オーブンの選択肢の全体像を把握しましょう。
ミーレ オーブンの全機種 ※定価(税別)
電気オーブン(幅60cm) 庫内容量:76L | H7264B 440,000円 H7460BP 570,000円 H7860BP 870,000円 H7860BP 890,000円(グラファイトグレー) |
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レンジ機能付きオーブン 庫内容量:43L | H7440BM 450,000円 H7840BM 680,000円 H7840BM 710,000円(グラファイトグレー) |
スチームオーブン 庫内容量:48L | DG7240 370,000円 DG7440 670,000円 DG7840 940,000円 DG7840 960,000円(グラファイトグレー) |
他の外国製オーブンのブランドでは、ガゲナウは60cmと90cmの電気オーブンがそれぞれ1グレード、スチームオーブンも同じく1グレードありますが、レンジ機能付きオーブンは販売しておりません。
AEGは幅60cmの電気オーブンは幅60cmで1グレードありますが、レンジ機能付きオーブン、スチームオーブン、幅90cmの電気オーブンの販売はありません。アスコはスチームオーブンのみの販売となっています。
対して、ミーレでは幅60cmの電気オーブンが3グレード、レンジ機能付きオーブンが2グレード、スチームオーブンが3グレードとバリエーションに富んだラインナップが用意されており、自身のキッチンライフに合わせた製品選びが可能となっています。
また、ミーレの電気オーブンにはステンレスカラー以外にも上位グレードのみになりますがグラファイトグレーもあるので、キッチンのカラーを統一したい方のニーズにも応えることも出来ます。多くて迷ってしまいますね。
ミーレ オーブンの選び方の判断ポイント
ミーレ オーブンを選ぶ際に重要となる判断ポイントは以下の2点です。
(1)電気オーブン、レンジ機能付きオーブン、スチームオーブンのどれを選ぶか?
(2)電気オーブン&レンジ機能付きオーブンの場合はどのグレードを選ぶか?
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
(1)電気オーブン、レンジ機能付きオーブン、スチームオーブンのどれを選ぶか?
ミーレのオーブン機器には電気オーブン、レンジ機能付きオーブン、スチームオーブンとありますが、正直、それぞれの違いをはっきりと理解しているかと聞かれると、しっかりと返答するのは難しいのではないでしょうか?
まずは、レンジ機能付きオーブンとスチームオーブンの特徴と電気オーブンとの違いについて、ご説明したいと思います。
レンジ機能付きオーブンの特徴
レンジ機能と電気オーブンの火力を同時に使うことが出来るのが最大の魅力です。オーブンで食材の外から加熱し、同時にレンジ機能で食材の中から加熱することができるため大変効率的で、電気オーブンだけの場合と比べて約30パーセントも調理時間を短縮することができます。特に水分が多い素材を素早く仕上げる事ができます。
しかし、オーブンを使った後には、すぐにレンジ機能を使えないので、電子レンジをよく使う方ははヘルシオなどの市販の電子レンジを別に用意することをお勧めいたします。
スチームオーブンの特徴
スチームオーブンは加熱水蒸気で調理できるので、食感や香りをキープしながら外側がパリッ、中がジューシーに仕上がります。温野菜などはゆでるより全然美味しいと評判ですし、100度以下は蒸し器として使えるなど、とても頼りになる調理機器です。
また、他の調理法に比べて食材の栄養素を最大50パーセントも多く残すことが出来るとの実験結果もあります。
ミーレのスチームオーブンは、このスチーム調理はもちろん、本格的なオーブンの機能も有しています。スチーム調理とオーブン調理のコンビネーション調理が可能になっているため、まさにプロレベルの料理の仕上がりを実現する事が出来ます。
温度帯の違い
電気オーブンの温度帯は30度~300度ですが、レンジ機能付きオーブンは30度~250度まで、スチームオーブンについてはオーブン機能の場合は30度~225度、スチーム機能の場合は40度~100度と電気オーブンよりも低くなっています。
料理の際に影響するのはもちろんですが、庫内を400度まで加熱してクリーニングする熱洗浄機能があるのも電気オーブンだけとなります。(一部グレードのみ)
庫内容量の違い
電気オーブンは製品高さが60cmなのに対して、レンジ機能付きオーブンとスチームオーブンは高さが45cmです。そのため、電気オーブンの庫内容量が76Lに対し、レンジ機能付きオーブンは43Lでスチームオーブンは48Lと電気オーブンに比べると少なくなります。
例えば、電子レンジ付きオーブンとスチームオーブンは、高さが45センチの製品しかない為、「シフォンケーキ」などの高さのあるケーキを焼きたい場合などは注意が必要です。反面、電気オーブンは大きい分、庫内の仕上がりのムラが出やすいというデメリットがあります。
以上を踏まえてシンプルにまとめると、次のようになるかと思います。
それぞれ得意とする分野も異なるし、庫内のサイズも変わってくるので「自分が何を作りたいのか」をしっかりイメージして、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切ですね。
電気オーブン | お菓子・ケーキ・肉など「焼成調理」にこだわりたい方 大きな食材や調理器具が入る余裕ある庫内スペースが必要な方 |
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レンジ機能付きオーブン | 効率よく調理がしたい、時短を優先する方 |
スチームオーブン | プロレベルの料理に挑戦したい、味を追求したい方 |
(2)どのグレードを選べば良いのか?
1グレードしか無ければ迷う必要はありませんが、一番人気のある幅60cmの電気オーブンには3つのグレード、2番目に人気のあるレンジ機能付きオーブンには2つのグレードがありますので、まずはそれぞれの選択肢と価格差を把握しましょう。
幅60cmの電気オーブンの全機種 ※定価(税別)
梅グレード | H7264B 440,000円 |
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竹グレード | H7460BP 570,000円 ※13万の増額 |
松グレード | H7860BP 870,000円 ※30万の増額 |
梅グレード(H7264B)と竹グレード(H7460BP)の違い
さて、この13万円(税別)の価格差に対して、いったいどんな点が違うのか?をご説明させていただきます。
大きな違いのポイントは以下の4点になります。
(1)操作パネルのディスプレー量の違い(梅グレードは1行のみ)
(2)熱洗浄機能の有無
(3)クリスプ機能の有無
(4)急速冷却機能の有無
梅と竹の違いのうちでも、(1)の操作パネルはディスプレイされる行数が違うだけでほぼ同じなのですが、(2)の熱洗浄機能の有無、(3)のクリスプ機能、(4)急速冷凍機能の有無に12万円を出せるかどうかでの判断になりそうです。
特に(2)の熱洗浄機能の有無については、将来的なお手入れの労力低減に大きな効果がある機能ですので、悩ましいところではあります。
(2)熱洗浄機能の有無
熱洗浄機能とは庫内を一定の温度まで加熱し、オーブン内にこびりついた汚れを熱分解して灰にしてしまう機能です。これで庫内をこすったり研磨剤を使ったりする必要はありません。熱洗浄機能によってできた灰は、オーブン庫内の表面から簡単にきれいに取り除くことができます。
(3)クリスプ機能
クリスプ機能とは、たとえばポテトフライやコロッケなどをサクッと香ばしく理想的な焼き色を実現するための機能です。庫内の湿度低減を制御し、乾燥した庫内環境で調理することで美しくクリスピーな表面に仕上げることが可能になります。クリスプ機能は毎回個別に選択することができます。
(4)急速冷却機能の有無
TasteControl (テイストコントロール)・自動急速冷却により、調理完了後も余熱で調理が進んでしまうことを防ぎ、必要に応じて保温することもできます。
調理プロセス終了後、余熱で調理が進行してしまわないよう、庫内を急速冷却することができます。調理終了後にドアが自動でわずかに開き、本体内のファンが回ります。設定した保温温度まで下がると、今度はドアが自動で閉まり、庫内の温度と湿度を保って料理のおいしさを保ちます。
これにより、料理がちょうどいい段階まで調理され、調理終了後にすぐにオーブンから取り出せなくても、調理がそれ以上進行するのを防ぐことができます。
竹グレード(H7460BP)と松グレード(H7860BP)の違い
さて、この30万円(税別)の価格差に対して、いったいどんな点が違うのか?をご説明させていただきます。
大きな違いのポイントは以下の5点になります。
(1)コントロールパネルがタッチパネル式(5度刻み)かMタッチ(1度刻み)の違い
(2)庫内カメラ機能の有無
(3)近接センサーの有無
(4)エア・カタライザーによるにおい低減
(5)プログラムの追加(上部加熱、エコノミーグリルなど)
(1)操作パネルがMタッチ(1度刻み)
「Mタッチ」とは、いわゆるスマートフォン操作をイメージして頂ければ分かりやすいかと思います。タッチスクリーンを指で押すか、指を滑らせるだけで直感的な操作が可能です。また、5度刻みから1度刻みになり、より細やかな温度設定が可能になりますが、そこまで細かく設定する必要があるのかどうか・・・
(2)庫内カメラ機能の有無
FoodView (フードビュー)・オーブン庫内天井に内蔵されたカメラにより、スマートフォンやタブレットを介して離れた場所からでも食材の焼き具合などを見ることができます。
さらに、ネットワークでつながったオーブンの設定をリモートで調整することもできます。この機能によって、場所的にも時間的にも自由を得ることができます。
(3)近接センサーの有無
MotionReact (モーションリアクト)・近接センサーにより、ボタンを押さずに、触れることもなくオーブン操作の一部を行うことができます。また、機器に近づくと、庫内が点灯、あるいはディスプレイがオンされます。調理プロセスの終了を知らせるアラーム音も近づくだけでオフにできて便利です。
(4)エア・カタライザーによるにおい低減
AirClean (エアクリーン)カタライザーは、熱洗浄中の油分やにおいを大幅に軽減し、壁、家具、カーテンを保護することで部屋の環境が快適に保ちます。
なお、グラファイトグレーは松グレードのみの取り扱いになっていますので、グラファイトグレーにしたい場合は松グレードのH7860BPの一択になります。
主観的な意見としては、上記の機能に30万円を払うのは、あまり現実的ではないと考えています。
レンジ機能付きオーブンの全機種 ※定価(税別)
梅グレード | H7440BM 450,000円 |
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竹グレード | H7840BM 680,000円 ※23万円の増額 |
梅グレード(H7440BM)と竹グレード(H7840BM)の違い
さて、この23万円(税別)の価格差に対して、いったいどんな点が違うのか?をご説明させていただきます。
大きな違いのポイントは以下の5点になります。
(1)コントロールパネルがタッチパネル式(5度刻み)かMタッチ(1度刻み)の違い
(2)プログラムの追加(低温調理、自動調理機能、上下加熱など)
(3)フードプローブの有無
(4)近接センサーの有無
(5)クリスプ機能の有無
梅と竹の違いのうちでも、(1)のコントロールパネルの表示は好みにもよりますし、(2)のプログラム数も標準のプログラムでも十分な機能を持っていること、(4)(5)も便利ではあるが必須では無いことを考えると、(3)のフードプローブに22万円を出せるかどうかでの判断になりそうです。
(3)フードプローブの有無
フードプローブを使用することで、肉や魚の中心温度を常に測定できますので、肉や魚を好みの温度で正確にローストできます。また、残りの調理時間が表示されるので、調理中にずっと近くで待機しなくても良くなります。忙しい方には朗報ですね!
(4)近接センサーの有無
MotionReact (モーションリアクト)・近接センサーにより、ボタンを押さずに、触れることもなくオーブン操作の一部を行うことができます。また、機器に近づくと、庫内が点灯、あるいはディスプレイがオンされます。調理プロセスの終了を知らせるアラーム音も近づくだけでオフにできて便利です。
(5)クリスプ機能の有無
クリスプ機能とは、たとえばポテトフライやコロッケなどをサクッと香ばしく理想的な焼き色を実現するための機能です。庫内の湿度低減を制御し、乾燥した庫内環境で調理することで美しくクリスピーな表面に仕上げることが可能になります。クリスプ機能は毎回個別に選択することができます。
なお、グラファイトグレーは竹グレードのみの取り扱いになっていますので、グラファイトグレーにしたい場合は竹グレードのH7840BMの一択になります。
以上、ミーレオーブンを選ぶ際のヒントとなれば幸いです。
参考:電気オーブンとガスオーブンの違いは?
電気オーブンのメリットは、なんといっても温度管理が正確なところです。ガスオーブンでは、設定した温度と実際の庫内の温度に開きがあることが多いのですが、電気オーブンは精度の高い温度管理が出来るので料理の焼きムラが抑えられます。
また、ガスを使用するが故にガスオーブンは20年も使うとススなどで汚れてしまい、まるでアンティークのようになってしまいますが、電気オーブンであれば汚れも比較的少なく、長く愛用することが出来ます。
ガスオーブンのメリットは、まずは予熱が早い事があげられます。あとは火力が強いので、美味しく焼き上がるようです。(ガスオーブンを使っている方に聞くと、電気オーブンとは違うらしいです。)
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