【68】Ⅱ型キッチン エレガントモダン扉(白)

アメリカやイタリア、オランダなど海外暮らしの長かったお施主様の新築住宅にエレガントモダンなオーダーキッチンを納品させていただきましたので、ご紹介いたします。

間取り検討の段階で十分なキッチンスペースを確保する事で、海外のキッチンのようにゆったりとしたボリューム感のあるキッチンが実現できました。

画像では分かりませんが、キッチンの隣には独立したダイニングスペースがあり、海外で購入したダイニングテーブル&チェアのセットが置かれて荘厳な雰囲気となっています。

それに対しキッチンルームは白とベージュを基調とした明るい雰囲気で、3~4人が座れるほどのアイランドカウンターでは、朝食などをカジュアルに楽しむ事が出来ます。

基本レイアウトはI型キッチン+アイランドキッチンの組み合わせになっています。壁側にはトールキャビネットを含めると約4.4メートルの長さのキッチンにガスコンロやビルトイン電気オーブンなどの調理機器が並んでいます。

料理好きの奥様の作業導線を出来るだけ効率化するために、冷蔵庫とシンクとガスコンロの位置の最適化を図るとともに、ワークスペースの場所と大きさにも十分に配慮しています。

さらに、デザイン的にも吊戸棚とレンジフード、窓の位置がバランス良く並ぶようにプランニングしました。

天井高さが2.65メートルと高くなっているため、あえて吊戸棚を下げて上部に約20センチのオープンスペースが出来るように取り付けました。埃がたまるのが気になって、なかなか空ける事が出来ない吊戸棚上部ですが、画像のように飾りを置くなど、デザイン的にはとても有効なスペースです。

アイランドキッチン側にはシンクや食洗機など水場が設けられております。天板の長さは約2.4メートル、奥行きが1メートルですが、キッチン全体の空間とのバランスが壊れないように慎重にサイズを決めました。(大きすぎても小さすぎても駄目)

通路幅もゆったりとしたサイズにして、大人数でもストレスなく作業できます。

また、アイランドの2辺をカウンターとして出っ張らせることにより、多様な使い方が出来るようになっていますし、デザイン的にもおしゃれな雰囲気が醸し出されています。お施主様がネットで購入したという赤いスツールが、とても良く合っていますね。

ダイニング側の一部には1段引き出しがある開き戸キャビネットを設置しています。

彫りが入った框デザイン扉は少しグレーが入ったホワイト(日塗工DN-93)の5分つやで塗装されています。5分つやの場合、見る角度や光の当たり具合によって、つやがあるように見えたりマットな感じに見えたりします。

ユーロキッチンズでは、マットなドア材をイメージされているお客様の場合でも、お手入れのしやすさを考慮して、つや無しではなく5分(または3分)つやにてご提案する事が多いです。

ハンドルとつまみは、少しアンティークっぽいものを選んでいただきました。

レンジフードはアリエッタ(富士工業)ベッタのホワイト色です。レンジフードの色については、ホワイトとステンレスで迷われるケースが多いのですが、これはお好みだと思います(笑)

壁面にはリクシルのサブウェイタイルが一面に貼られています。当初、少し色がついたタイルも検討されていましたが、ホワイトのタイルもピッタリだと思います。

なお、アリエッタのホワイトのレンジフードの場合、整流板の色も同じくホワイトになっています。

ガスコンロはノーリツ・ハーマンのプラスドゥ(N3WF2KJTKST)です。ちょっと無骨な感じのデザインが人気です。

クォーツの天板はサイルストーンのダリアという石種です。ベージュ系でとても高級感のあるカウンターでお施主様にも大変気に入っていただきました。

シンクはカラーステンレスシンクのCOMO-D8で色はグラニットホワイト、水栓はデルタのタッチ水栓アディソン(9192T-DST)のクロムを組み合わせました。デルタの水栓はかなり大きいので、このくらいボリュームのあるキッチンでも存在感がありますね。

クォーツの天板とカラーステンレスシンクの継ぎ目も、工場で綺麗に処理されていますので、汚れがたまったりする事はありません。

食器洗浄機はミーレのG6100SCiホワイトにキッチンと同じドア材を取り付けています。シンクキャビネットの脇はゴミ箱を置くためのオープンスペースとしています。ここならダイニング側からは見えないので、ちょうど良い場所ですね。

ミーレの電気オーブン(H6260B)をトールキャビネットにビルトインしています。脇にはお手持ちの電子レンジを隠しておけるようにスイングアップ扉のキャビネットを並べました。電気オーブンのブランドをどこにするか?かなり迷われておりましたが、ミーレの体験会に参加されて、ミーレに決定いたしました。

 

手前には炊飯器を隠しておけるフラップダウン扉のスライドキャビネットになっています。

扉を閉じると完全に隠れます。

幅30cmのボトルラックは2段のオールクロムの可動式ラックで構成されており、自由に高さを変える事が出来ます。

幅75cmのコンロキャビネットは1段の深い引き出しと調味料入れがセットになっています。

高さ90cmの吊戸棚には可動棚が3段組み込まれています。もちろん耐震ラッチは標準で装備されています。

アイランドの両脇のサイドパネルには、それぞれ家具調コンセントが付けられています。

レイアウトはもちろんですが、機器には何を選ぶか?カウンターの柄は?レンジフードの色はどっちにする?など、一緒に悩みながら作り上げる事が出来、お施主様にもとても満足いただけたキッチンになりました。

 
 
 

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